ボクシングのWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)が16日(日本時間17日)、サウジアラビアで挑戦者サム・グッドマン(オーストラリア)に3―0(117―111、118―110、115―113)で判定勝利を収め、3度目の防衛に成功した。

 一方で、1階級下を主戦場とする相手に圧勝できず、評価は急落。かねてボールが熱望する世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)との対戦にも、疑問符を突きつけられている。

 米専門サイト「3Kings Boxing Worldwide」は「ニック・ボールは井上尚弥と戦うには力不足」と題する記事を掲載。「ボールはパウンド・フォー・パウンド王者〝モンスター〟井上尚弥への挑戦を公言してきた。しかし、最近のパフォーマンスを見る限り、ボールはボクシング界で最も完成度の高いファイターとの対戦を慎重に考える必要があるかもしれない」と指摘した。

 今回の防衛戦については「表向きの判定は優勢に見えたが、実際にはグッドマンの安定したジャブと冷静な攻撃が、試合の大半でボールを苦しめた。ボールは距離を詰めたりリズムをつかんだりするのに苦労し、プレッシャーとフィジカルの強さで形勢逆転を果たしたのは終盤になってからだった」と分析した。

 その上で「グッドマンは、井上のようなスピード、正確さ、爆発的なパワーを持たない。それでもボールを苦しめ続けた。そこで厄介な問題が浮かび上がる。ボールがグッドマンに苦戦したなら、ボクシング界屈指の強豪(井上)によるダイナミックな攻撃にどう対処するのだろうか?」と疑問を投げかけている。