スペイン1部レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(24)の移籍に関する報道が再び活発化している。16日(日本時間17日)にはバレンシアとの今季開幕戦で、いきなり得点を決めた。トルコやイタリア方面からの関心も浮上するなどまだ何があるかわからない状況の中、元日本代表FW武田修宏氏(58=本紙評論家)は残留のススメを説く。その理由とは――。

 久保を巡っては、かねて世界最高峰イングランド・プレミアリーグのリバプール、アーセナル、トットナム、エバートンなどが獲得に動くと報じられてきた。さらに新シーズン開幕前には、新たにイタリア1部ACミラン、トルコ1部フェネルバフチェが争奪戦に参加する可能性が浮上。以前から名前が挙がっていたフランス1部パリ・サンジェルマンやスペイン1部アトレチコ・マドリードも、再び関心を強めている模様だ。

 そんな中、Rソシエダードの一員として今季開幕戦を迎えた久保は、先制された直後の後半15分、ペナルティーエリア手前でボールを受けると、鋭く左足を振り抜いて同点ゴールを決めてみせた。勝利とはいかなかったが、1―1でチームに勝ち点1をもたらした。

 開幕からエンジン全開のパフォーマンスに、武田氏は「パスが回ってこないし、Rソシエダードはビルドアップもうまくいかない中、失点してから3分後、数少ないチャンスで決めたゴールには、自分が決めるんだという気持ちがこもっていた。よりストライカーっぽくなってきたね」と絶賛した。

 注目される今夏の移籍に関しては「今後数試合でもっと活躍すればオファーが来るだろうし、あり得る」としながらも、元日本代表FWはRソシエダードに残って〝点取りマシン〟と化す道を切り開くべきとの意見だ。

「チームで点を取ってエースとして活躍して(スペイン1部リーグの)得点ランキングトップに入ってほしい。チャンスメークより、ストライカーとしての久保を見てみたい。そうすれば確実な移籍につながるし、(来年の北中米)W杯で活躍しても移籍をつかめる。今シーズンは2つのチャンスがある。焦って移籍しなくてもいいよね」

 あえて今夏に移籍して出場機会に恵まれない状況に追い込まれるより、主力としての地位を築いたチームで活躍を続けた方がW杯にも好影響というわけ。武田氏は「まずは試合に出ることが大事。開幕戦で点を取ったことで乗っていけると思う」と今季の得点量産を予測した。

 昨季のリーグ得点王は、レアル・マドリードのフランス代表FWキリアン・エムバペの31得点。久保は2022―23年シーズンの9得点がスペイン1部リーグ最多得点だが、爆発的に伸ばしていけるのか。その結果がビッグクラブ移籍へのバロメーターになりそうだ。