パ首位のソフトバンクは10日、2位・日本ハム戦(エスコン)に1―0で競り勝って7カード連続の勝ち越しを決めた。優勝を争う最大ライバルに連勝し、2位とのゲーム差は今季最大の「3」に拡大。左腕エースのリバン・モイネロ投手(29)が今季2度目の完封でチームトップタイの10勝目(2敗)を飾り、2年連続で2ケタ勝利をマークした。

 13奪三振の快投で、相手エース・伊藤との投げ合いを見事に制した。序盤から球数をかけず、テンポよく強力打線を料理。被安打わずか3本、得点圏に走者を背負ったのは2回の一度だけだった。「すごく調子が良くて、コントロールも良かった」。海野のミットに言葉通りの125球を丁寧に投げ込んだ。

 小久保監督も「相手が相手ですからね。首位攻防の日本ハムが相手。気持ちの入り方も違う。その中で結果が伴うのがプロの一流」と最敬礼だった。100試合以上を消化した8月の上位対決、相手は球界を代表する右腕・伊藤、スコア1―0…。機微のあるゲームで価値ある完封劇を演じた。

 1点あれば十分――。それでも相手は難攻不落の伊藤だった。唯一の得点は3回。二死二塁から近藤が左中間を破る適時二塁打を放ち、試合の主導権を奪った。「得点圏に走者を進めてくれたので、このチャンスを絶対に生かそうと打席に入った」。今月に入って24打数12安打の打率5割、出塁率6割8分4厘を誇る男が執念で打ち返した殊勲打。小久保監督は「8月に入ってから無双が続いている。まだ足が万全ではないが、頼りになる」と、打のヒーローをたたえた。

 モイネロがホームを踏ませず、少ないチャンスを主軸が生かしきる。「1―0」の辛勝だったが、チームを勢いづける理想的なゲームだった。