久しぶりの一発だ。ドジャースのムーキー・ベッツ内野手(32)が8日(日本時間9日)、本拠地ロサンゼルスで行われたブルージェイズ戦に「2番・遊撃」で先発出場。決勝の12号2ランを含む4打数2安打3打点の活躍で、5―1の勝利に貢献した。

 打った瞬間だった。1点ビハインドで迎えた5回二死二塁。前打者の大谷がエンタイトル二塁打で出塁した直後の初球を完璧に捉え、左翼席に運んだ。これが決勝点となり、ベッツにとっては実に24試合ぶりのアーチとなった。

 開幕前は胃腸炎で体重が激減、シーズンに入っても自宅でつま先をぶつけて骨折するなどまさに踏んだり蹴ったり。長引くスランプで米メディアの間からは「打順降格」など厳しい目も向けられていた。それでも5日(同6日)に3安打を放ってからは3試合連続安打。この日の一発でいよいよMVP男の復活を印象づけた格好だ。

 そのベッツには、元同僚の助太刀が援護射撃となっていたようだ。2018、19年はレッドソックス、23年はドジャースでチームメートだったJ.D.マルティネスが遠征中のベッツの元を訪れ、助言したという。「ワシントンポスト」のジョン・ヘイマン記者は「マルティネスが先週末、苦戦するベッツを助けるためにタンパのバッティングケージを訪れた」と報じている。

 ドジャースは1日(同2日)から3日(同4日)までレイズとの3連戦のため、同地に遠征。その中でマルティネスが見かねて駆けつけきたというのだ。マルティネスはレッドソックス時代に同僚でありながら、卓越した打撃技術をベッツに注いだ戦友であり師匠。以前にもマルティネスとの関係性についてベッツは「チームメートであろうがなかろうが、彼は親友の一人」と明かしていた。

 ベッツはこの日の試合終了時で打率2割3分9厘と不本意な成績だが、ここから調子を上げていけばチームも軌道に乗っていきそうだ。