セ2位の巨人は8日のDeNA戦(横浜)で12―2と大勝。今季最多の18安打で3月29日のヤクルト戦(東京ドーム)以来99試合ぶりとなる2桁得点を挙げ、勝率を5割に戻した。
初回からキャベッジの先制打が飛び出すなど一挙3得点。打線の勢いは中盤以降も止まらず7回までに今季最多タイの12得点を挙げ、ベイスターズを敵地で圧倒した。それでも試合後の阿部慎之助監督(46)は大勝にも冷静さを失わず「こういう大味な試合の後の方が大事だから、みんな忘れて明日もう1回頑張ってほしい」とし、選手たちの引き締めを図った。
チームの状態は徐々に上向きになりつつある。そのキーパーソンとなっているのが、リチャード内野手(26)だ。この日も1―0で迎えた初回二死満塁の第1打席で相手先発ジャクソンの初球をはじき返し、左前へ2点適時打。チームを勢いづける追加点をたたき出し、その後の打線爆発を呼び込んだ。
13試合連続スタメン出場を果たし、存在感を増す背番号52。グラウンド上だけではなく、ベンチ内でも輝きを放っている。試合中は誰よりも大きな声でチームメートを鼓舞するのも、リチャードのルーティンワークだ。自軍の選手が本塁打を打てば、すぐさま〝リアクション芸人〟と見まがうようなオーバーアクションで祝福。今やチームの盛り上げ役として完全に定着している。
それだけではない。勝敗の有無に関わらず、どんな試合展開でも最後の最後まで声を出し続ける。しかもその声量はベンチ裏を越え、関係者通路にまで響き渡るほどだ。そんなリチャードについてチーム関係者も「大事な存在」と言い切り「明るいし、元気もある。ああいうメンバーが一人ベンチにいるだけで、チームの雰囲気が変わる」と目を細めている。
一方、リチャード本人は「大したことはしてないですよ」と謙遜したものの、ムードメーカーらしく「こういう人間が一人いれば、チームも盛り上がるでしょう」と満面の笑みを見せることも忘れなかった。
阿部監督のマンツーマン指導により、打撃成績も着実に向上。今後もグラウンド内外でチームをさらに盛り上げていきたいところだ。












