ロシアでロバをジップラインに乗らせる動画がSNSテレグラムなどにアップされ批判殺到も、当局は「トラウマを与えた証拠がない」として罪に問わない意向だという。ロシアメディア「フォンタンカ」が先日、報じた。

 ロシアのダゲスタン共和国で、山の峡谷に張られた300メートルのワイヤで、ロバが時速約40キロメートルのスピードで滑降させられる動画が撮影され、SNSユーザーの間で騒動を巻き起こした。

 ロバは空中で何度も足を蹴り上げている。自分に何が起こっているのか理解していない様子だが、必死のようにも見える。

ジップラインで宙を舞うロバ(テレグラムから)
ジップラインで宙を舞うロバ(テレグラムから)

 動物愛護団体の代表者たちは、ロバに深刻なストレスを与えた可能性があるとして、動物虐待の罪で刑事告訴するよう求めている。

 しかし、共和国内務省の広報担当ガヤナ・ガリエワ氏は自身のテレグラムに「ロバの状況から判断すると、負傷や死亡の疑いはないことは明らかです。彼はA地点からB地点まで生きて到着し、おそらく健康状態も良好です。トラウマを受けていた可能性を完全に否定することはできませんが、ロバに本当の印象を問いただすのは不可能です。ひょっとすると楽しんだかもしれません」と述べた。

 その上で「もちろん、飼い主の行為は極めて愚かで、残酷で、無分別で、不条理なものでした。しかし、ロシア連邦刑法第245条に違反して起訴できるかどうかは分かりません」と、罪に問えない可能性があるという。