21日、岩手県紫波町で行方不明者を捜索していた警察官がクマに襲われ、けがをした。

 朝日新聞の報道によると20日に現場の近隣住民からエンジンがかかったままの車が停車しているとの通報があり、同日夕方から行方不明者の捜索を行っていたという。翌21日朝からも警察官とハンターら7人が捜索をしていた。午前9時50分ごろに、50代の男性警察官がクマにかまれたり、ひっかかれたりして顔と腕にけがを負った。病院に搬送されたが意識はあり、会話もできている状態だ。

 警察官が襲われた10分後に同行したハンターがクマを駆除。クマは体長1・3mのメスで、近くでは子グマの目撃情報もあった。警察官が襲われた近くで成人女性の遺体が見つかったが、行方不明者かは分かっていない。遺体は損傷が激しくクマに襲われた可能性があるとみて調べを進めている。

 猟友会関係者は「警察官もクマの狙撃に関しては素人。ハンターからすると警察官も守ってあげないといけない存在」という。そして「今回、どのような形で捜索が行われたかは分からないけど」と断ったうえで「理想は4人一組で縦に並んで移動する。体長1・3mのクマといっても動きが素早いので、先頭と最後尾のハンターがショットガンで対応することが効果的」と指摘した。

 宮城県仙台市では19日に住宅街にクマが出没したばかり。ほかにも秋田県、福島県、長野県と全国各地でクマの目撃情報が多発している。

 前出の猟友会関係者は「クマが増えた要因のひとつがシカが増えたこともある。増えたシカを食べることでクマも増える。シカは森の中のものを食い荒らしてしまうから、クマがエサを探して森から出てくる」と話した。

 今年もクマ対策に悩まされることになりそうだ。