京都・南丹市の児童死体遺棄事件をめぐり、報道の是非に関する議論が深まっている。
同所園部小学校に通う安達結希さん(11)が遺体となって発見され、義父の安達優季容疑者(37)が死体遺棄容疑で逮捕された。結希さん殺害についても供述しているという。
いまだ謎が多く残る事件で、メディアは連日こぞって取り上げている。
そんななか、ジャーナリストの池上彰氏が20日放送のテレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」で過熱ぎみの報道に言及。報道の意義については認めつつも「見てる側からすると、もういいんじゃないですか。容疑者が捕まって、容疑者がこの事件について認めているのですから、もうこれ以上扱わないほうがいいんじゃないかなと。すいません、私はそう思いましたけどね」と提言。番組MCの大下容子アナは「そういう方も多くいらっしゃいます」と受けた。
お笑いコンビ「南海キャンディーズ」山里亮太も20日、MCを務める日本テレビ系「DayDay.」で「見ていて辛い…」と率直な思いを告白。続けて「捜査したあとのところを我々メディアが同じルートをたどって、自分たちで描くストーリーに合わせて、(人に)質問してそれを聞いてっていう。それを流すことに意味はあるのかな…」と疑問の声を上げた。
山里の意見に寄り添ったのはお笑いタレントのカズレーザー。「ひたすら痛ましい」とした上で「(今回の事件は)個別ケースだと思いますし。大きな社会問題として捉えることで報道価値があるようになるのもちょっとなと思う」。山里の発言について「MCの方が疑問視されているんだったら、もうそういうものだと扱っていいんじゃないかなと思う」と述べた。
同様に脳科学者の中野信子氏も17日放送の「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)で「野次馬根性を満足させるためだけのニュースだったら、どうなのか」と切り出し「動機の解明とか、そんな動機をもし持っている人がいたら、全員が犯罪者になるのかとか。出口が感じられない報道でとても辛く感じます」とコメント。
同日放送の「ゴゴスマ~GoGO!Smile!~」(TBS系)に出演したタレントのナジャ・グランディーバも「動機を知りたいですか?と言われたら私は別に知らなくてもいいかな」と吐露していた。
ネット上では臆測やデマ、遺族に対する心無い声も散見される。
一方で、前出「ワイドスクランブル」に出演した経営コンサルタントの田中道昭氏からは「決して特異な事件として扱うのではなく、どうやったら防げた死として教訓にできるのかというところが非常に重要だと思います。警察も報道もそういうところに集中して、防げる死として紹介していかないといけない事件だと思いますね」という指摘もあった。












