京都府南丹市で市立園部小の安達結希さん(11)の遺体が遺棄された事件で、死体遺棄容疑で逮捕された父親の安達優季容疑者(37)が逮捕前の府警の事情聴取に対し「衝動的に首を絞めて殺した」と供述していたことが17日、分かった。また、車に結希さんを乗せて小学校まで行った後、南丹市内の別の場所に連れて行って殺害したという趣旨の話もしているという。府警は、殺人容疑を視野に捜査を進めている。本当に衝動的だったのか、それとも計画的犯行だったのか――。
最初は〝行方不明事件〟だった。優季容疑者は府警に遺棄を認める前まで、「3月23日午前8時ごろ結希さんを車で小学校付近まで送り、降ろした」と説明していた。学校から結希さんが登校していないという連絡を受け、容疑者は23日昼ごろ、自ら警察に行方不明であることを通報した。
学校に行くには、スクールバスが出ており、普段は祖母がバス停まで送迎していたという。しかし、23日に限って、優季容疑者が車で送るという異例の行動をとった。
さらに翌24日から園部駅前などで、自ら作成した「情報提供のお願い 安達結希くん 小学5年生が行方不明となっています」というビラを配り、少なくとも3月いっぱいは配り続けたとされる。
このため、容疑者の供述どおり「殺した」のであれば、計画的だったのではないかとみられている。
しかし、ドライブレコーダーの映像が一部欠落しており、容疑者がデータを削除した可能性がある。計画的ならば、ドラレコの電源を切っておくはずだろう。
犯罪心理に詳しい関係者は「殺人でも、衝動的か、凶器を事前に準備し冷静に計画的に行ったかで有期か無期かの量刑が変わります。そこまではネットで検索すれば分かることなので、『衝動的』を装った可能性も少なからずあります」と指摘する。
また、死なせる意志があった殺人と、暴行の結果として死なせてしまった傷害致死は異なるが、首を絞めるという行為は悪質性が高いとされる。
「一般的に首を絞めるというのは、すぐにやめたのに、被害者の体力がなかったために間違って亡くなったということでなければ、素手でも道具を使ってでも、強い意志がなければ完遂できず、傷害致死にはならず、殺人の中でも重い量刑になるはずです。さらに児童という被害者属性、遺体を数か所に動かした隠ぺい行動など、悪質性が高いので、衝動的とはみなされにくいでしょう」と同関係者は話している。












