高市早苗首相が5日の参院予算委員会に出席。昨年10月の自民党総裁選や今年2月の衆院選で自身の陣営が他候補を中傷する動画を投稿したと新たに伝えた「文春オンライン」報道について答弁を行った。

 4日の衆院予算委員会で高市首相は、同誌が総裁選で自身の第一公設秘書とショート動画作成者側がやりとりしたとされる会議の〝音声〟を公開したことを追及された際、「これ会員制の有料オンラインなんですね。有料会員になって音を確認することは私自身はとてもできなった」と釈明していた。

 この日、立憲民主党・岸真紀子氏に「音声データは聞いてくれましたか」と聞かれた高市首相は「動画を昨夜、遅く確認をいたしました。昨日、文字起こしと確認したものと同じでしたが、内容は『広く、国民の声を聞くためにはどうしたらいいか』と、いったものでございました。総裁選で他候補を批判する動画を作成に関するするものではなく、12月と紹介されていましたので、私のことを『総理』と表現している内容でしたので、これは総裁選とまったく関係ないですね、総裁選は終わっていますから」と答えた。

 岸氏は「内容ではなく、公設秘書の声かどうかお聞きしている。本人に確認したか」との問いには「秘書本人かどうか、あのような音声をもとに判断することは難しゅうございます。途中で登場する『AI早苗』という音声は明らかに私の声だったが、私の発言や発音と違います。秘書のもととされた音声も、私と会話しているときよりもかなり高い声でハキハキと喋っていたので違和感がありました」とした。

 これに岸氏は「総理はきっとそうやって『AIだ』というふうに言うだろうなと」と先読みしていたようで「週刊現代」による記事を紹介し、秘書に対し内容を確認したかどうかと聞いた。

 高市首相は「昨日(4日)の夜中から今朝までかけてですね、4、5回かけて担当秘書をつかまえました。そして週刊誌の記事、そのものは彼(秘書)は読んでなかったので私が電話口で読み上げました。4月3日付の回答とされる内容は事実と違うと申しておりました」と述べた。

 事実関係をめぐり押し問答が繰り広げられるなか、高市首相は岸氏に対し「音声データを聞き、答弁を行っております。委員(岸氏)は、週刊誌の記事が正しい、私の答弁が間違っている、そういう印象操作をされてますけど大変、心外です」と不機嫌に吐露。

 続いて質問に立った立憲の塩村あやか氏は「事実と異なるというなら、弁護士を通して文春に抗議をするなどはしないのか」と追及した。

 これに高市首相は「毎週、毎週ですね、人から聞く範囲で、私のスマホに親切に送ってくれる範囲で、非常に事実と異なる報道がなされいます。それら1つひとつに対して過去は、週刊誌側に弁護士とともに抗議文を送ったこともありました。訴えたこともありました。何の効果もなかったです。時間と労力を使い、大変な負担を負いですね、最後は和解金で向こうから何とかしてくれと言ってきても、訂正記事が同じスペースで掲載されるわけでもないです。名誉が回復されるわけでもありません」と主張。

「いま私は日本国を背負って国家経営に取り組んでおります。本当にそういうことに時間を使っているヒマはない、そういう思いであります」と述べると、与党席から「その通りだ」との声と同時に拍手が起きた。