京都府警は14日、京都・南丹市の山林で13日に発見された遺体が先月から行方不明となっている同市立園部小学校6年の安達結希さん(11)と確認されたと発表した。死因は不詳で、事件に巻き込まれた可能性がある一方で、現時点で第三者の関与を示す決定的な証拠は見つかっていないようだ。警察は事故の可能性も含めて、両面から捜査を進める慎重姿勢を見せている。
安達さんは先月23日に父親が小学校に送り届けたと説明しており、以後、行方が分からなくなった。先月29日に小学校から西に3kmの峠道で通学用リュック、今月12日に自宅から北に約4kmの山中でスニーカーが発見され、13日には小学校から南に約2kmの山林で遺体が発見された。
行方不明時に着用していたフリース、「84」のマークが入った灰色のトレーナー、ベージュのチノパン姿と酷似し、靴は履いていなかったことから最悪の事態が予想される中、DNA型鑑定で本人と一致し、地元は悲しみに包まれた。
司法解剖では衣服に大きな損傷はなく、体に鋭利な刃物による損傷をはじめ、外傷はなかったという。死因は不詳で、死亡推定時期は先月下旬ごろとされた。
元警察関係者は「発見段階で性別や年齢が分からないほど腐敗が進んでいたようで、その状態では司法解剖しても死因が特定できないことはよくある。ただ、大きな外傷はなかったということで、刃物で刺されたり、鈍器で殴られたりはしていなかったことは分かる。首を絞められた場合はノド仏が折れやすいが、必ずしも折れるわけではない」と指摘する。
また、手や足に結束バンドやロープ等で拘束されていれば、何らかの跡が残るという。この日の外傷なしの発表で、その可能性もほぼ消えたと見ていい。
司法解剖で他殺や事件性が判明すれば、府警は殺人、死体遺棄事件で捜査本部を設置する予定だったが、死因不詳でただちに事件性ありとは判断できないことで、見送った。引き続き事件、事故の両面から捜査を進めることになった。今後、臓器などの組織検査の手順に進み、死因が特定される場合があるが、不詳のままとなるケースも多いという。
リュックやスニーカー、遺体が別々の場所で見つかっていて、安達さんが単独で移動するのは困難とみられる。また遺体は埋められたりせず、隠された形跡はなかったが、現時点で第三者の関与を示す決定的な証拠は見つかっていないとみられ、謎は深まるばかりだ。
遺体発見で、児童への精神的負担を考慮し、小学校はこの日、臨時休校になった。地元住民の不安は募っており、一刻も早い全容の解明が待たれる。











