背景には党内のゴタゴタ――。日本維新の会の前原誠司共同代表が5日、緊急の国会議員団の役員会で、参院選の結果を受け辞任すると表明した。
先の参院選で維新は7議席を獲得し、目標6議席は達成したが、比例票は前回の参院選からほぼ半減の約437万票となり、執行部の責任を問う声が噴出していた。
前原氏は「人心を一新して挙党体制を作ることが大事という思いに至った」と述べ、岩谷良平幹事長、青柳仁士政調会長、阿部司総務会長、漆間譲司国対委員長も退任するという。吉村洋文代表は同日の会見で「国会議員の中でふさわしい人を選任し、私が共同代表に指名することが挙党一致体制に最も近い」と述べた。
維新は昨年の衆院選での議席減を受け、馬場伸幸代表が辞任し、代表選を経て、吉村―前原体制となっていた。今回、批判の矛先は吉村氏ではなく、共同代表の前原氏に向けられ、〝前原おろし〟の動きがあった。吉村氏の続投可否を問う投票が行われている最中で、共同代表選の開催を求める署名活動が水面下で行われ、40人以上が集まったといい、前原氏はすんなりと白旗を上げたことになる。
「自民との連立も浮上し、党内はさまざまな思惑が交錯し、分裂してもおかしくない状況です。党の顔である吉村氏を外すわけにはいかず、国会議員を束ねるポストになっている共同代表を代えることで、最悪の事態を回避しようということでしょう」(永田町関係者)
後任を決める共同代表選は8日に行われ、藤田文武前幹事長が出馬の意向を固めた。藤田氏のバックには馬場氏がつき、馬場―藤田ラインが再び力を持つとみられている。
維新関係者は「藤田氏は幹事長を長年やっていたけど誰って話。馬場体制復活なら、以前と何も変わらない。飲み食い政治も復活という感じだけどね」と早くもため息が漏れている。












