石破茂首相(自民党総裁)は28日に東京・永田町の党本部で両院議員懇談会に出席した。

 党本部8階ホールは所属議員の出席が少なく、空席が目立った。同日午後3時20分、ひな壇に最初に到着したのは菅義偉元首相、次に木原誠二選対委員長、森山裕幹事長と続き、石破首相が席に着いた。

 午後3時30分過ぎ、有村治子両院議員総会長が懇談会の構成と趣旨について説明した。出席者は衆参両院の国会議員に加え、この日まで参議院の任期を持つ国会議員、29日から参議院の任期をスタートさせる人たちに出席を呼びかけたという。

 石破首相は冒頭あいさつで席を立つと拍手で迎えられたが暗い表情だった。

 まず、「先般の選挙(参院選)は大変厳しい結果になりました。多くの同志のみなさまに議席を失うことになりました。深く心からおわび申し上げます」と謝罪。参院選で惨敗した結果を受けて「虚心坦懐、反省しているところです。なぜこのような結果を頂戴することになったのか、政策が届かなったのか、党内にかかるご批判があったのか、そういうことを考えていきたい」とした。

 米国の関税措置をめぐる日米関税交渉にも言及した。石破首相は「確実に実行。私どもとして全力を尽くし万全を期したと考えております」と説明。喫緊の課題として農業政策や社会保障政策、経済対策については「私どもは見守っていかねばならないと思っております」と改めて続投に意欲を示した。

 今後の党のあり方には「真摯に徹底的な議論。それは『(国民が)自民党は我われの思いをわかったんだね』という確信を国の方々にいただくことが重要だと思っています。国民に対して政治空白がないように責任を果たしたい」と訴えた。

 石破首相は参院選投開票の翌日(21日)に開いた会見で「赤心報国の思いで国政に当たっていきたい」と自身の胸中を述べていた。ここでも「嘘のない心で国家国民に尽くす、そのような思いで望んでまいりたいと思っておるところです」と語った。

 最後に石破首相は出席した議員たちに向け「多くのご意見をうけたまわりたいと思っているところです」と話し、同懇談会をスタートした。

 自民党関係者によると懇談会では石破首相に辞任を迫ることが予想されるという。