参院選でれいわ新選組の山本太郎代表がガンダム像を背景に「機動戦士Zガンダム」のキャラを模したとみられるコスプレ姿を披露したことに「政治利用だ」「著作権侵害」と物議を醸していたところ、制作元が「特定の候補者を支持することはございません」と声明を出す事態に発展した。

 れいわは参院選比例代表に「Zガンダム」に登場するエマ・シーンの声優を務めた岡本麻弥氏を擁立していた。選挙終盤の18日に山本氏が台場にある等身大ユニコーンガンダム立像の前で「Zガンダム」のクワトロ・バジーナ(シャア)風の赤いコスチュームを着て、岡本氏と共演し、支持を呼び掛ける動画をSNSに投稿していた。

 バンダイナムコフィルムワークスのアニメ制作ブランド「サンライズ」やガンダムの公式サイト(インフォ)は22日、「参議院選挙において、ガンダムシリーズのキャラクターをイメージあるいは強く想起させるコスプレ風衣装や、シチュエーションによる動画・SNS投稿等を用いた選挙活動を行っている候補者がいらっしゃいましたが、株式会社バンダイナムコフィルムワークス(SUNRISE studios)が認可したものではなく、弊社が特定の候補者を支持することはございません」とれいわの映像を念頭にしたとみられる声明を発表し、関係を否定した。

 岡本氏の擁立発表時からガンダムファンの間では、「エマ中尉出馬!」で盛り上がる半面、「作品の名前を出さないでほしい」と批判する声が出ていた。山本氏がコスプレ姿を披露したことが、さらなる炎上を招き、制作元は火消しに動いたようだ。

 ただ、選挙時のキャラクターや作品利用をめぐる著作権騒動はこれまでも起きている。「4年前に兵庫で維新の会の候補者が漫画『鬼滅の刃』を連想させる市松模様とフレーズをポスターに使用し、ファンからクレームが殺到したことがある。集英社は維新側に抗議して、ポスターが取り下げられたことがあった」(永田町関係者)

 6年前の参院選では、国民民主党の玉木雄一郎代表も候補者とガンダムのコスプレ姿で街頭演説を行い、2年前には共産党の街宣にアンパンマンの着ぐるみが登場し、ネット上では炎上。いずれもグレーゾーンとなっている。