巨人が主砲不在のまま2か月以上も戦い続けている。岡本和真内野手(29)が5月6日の阪神戦(東京ドーム)で左ヒジの靱帯を損傷。以来、代役の4番打者を吉川、キャベッジ、大城卓、丸、増田陸、坂本の6人が務めた。

 そのうち、初めて巨人の4番に座ったのが吉川、キャベッジ、大城卓、増田陸の4選手。1シーズンで新たな4番打者が4人も誕生したのは創立91年目で初めての〝異常事態〟だ。それだけ岡本が抜けた穴の大きさを物語るのと同時に、試行錯誤を続ける阿部監督の苦悩もうかがわせる。

 16日までの直近の4試合では坂本が約2年ぶりに4番に入り、11日のDeNA戦(横浜)では決勝弾も放った。それ以前の〝ニューフェース〟は増田陸で巨人の歴史上では95人目の4番打者となった。急増する新4番で節目の〝100代目〟も目前に迫る勢いで、チーム内からは「今季中に100代目を迎えたとしても不思議ではない」との声まで上がっている。

 チーム関係者の一人は「離脱から3か月がたった今、和真に代わる4番はいないというのが痛いほど分かった」と前置きし「『4番は固定しろ』という声もあるだろうけど、対戦相手や選手個々の調子などに応じて日替わりで起用するのが現状の最適解になっている」と分析した。

 岡本が復帰できるまでには、あと1か月程度を要するとみられる。そのため、前出関係者は「阿部監督もいろいろな策を考えている。あの手この手と試すしかない中、今季中に新しく4番に座る選手がさらに何人か出てきても驚きはないし、それは決して悪いことではないですよ」と訴えた。

 さらなる新4番が誕生するのか。逆転優勝に向けて厳しい戦いが続くが、〝100代上等〟の精神で虎の尾をつかみにいく。