参院選(20日投開票)比例代表に立候補した立憲民主党の蓮舫氏が16日に東京・新宿東南口で開いた街頭演説会で、選挙戦テーマに急浮上した在留外国人に関する政策について言及した。

 参政党の理念の1つである「日本人ファースト」に引っ張られる形で、各党による外国人政策に有権者たちが熱視線を注いでいる。

 自民党は「違法外国人ゼロ」への取り組みに力を入れる。日本維新の会は外国人比率の上昇抑制などを始め人口戦略の策定に加え、司令塔機能を設置させ外国人政策を一元管理し、違法行為に対応するため出入国在留管理庁の体制の強化などを打ち出した。

 国民民主党は外国人土地取得規正法の成立を目指して不動産投資から国土を守るとしている。日本共産党は外国人労働者に日本人と同じ労働者としての権利保護を確立すると訴えている。

 蓮舫氏はマイクを握ると「想像していませんでしたが、今回の選挙、まさかこんなに外国人がキーワードになるとは思いませんでした。そんなに外国人が悪いのかどうかを問いただしたいと思います」と切り出した。

「いろんな壁を乗り越えるために政治があります。それ(壁)を乗り越えるために政治を変えなくてはいけないのに、いまあなたが立ち止まって前に進めないのは、外国人がいるからだと目をそらすような、そういう扇動をする政治を私はまがいものだと思っていますが、いかがでしょうか」と聴衆に訴えると、拍手を受けた。

 その上で「コロナが終わってこの国の経済を上げなければいけない時にインバウンドで飲食業、観光業、サービス業、どれだけ(外国人に)助けられましたか。都合がいい時に外国人に来てもらって消費をしてもらう。でも、みなさんの困っている時には、外国人が悪い人とするのは政治じゃないと思う。コンビニ、建設業、介護、農業で外国人が働いている。それは日本人の仕事を奪ったんですか、違う」と指摘した。

 最後に蓮舫氏は「人口が減少、労働力が減少、働かない日本人が行かない場所を、そこに技能実習として安く使える外国人をどんどん入れてきたのは自民党、公明党の政府与党。都合のいいところで使い分けるのは、私はやめたほうがいいと思っている。日本は多文化を入れて、それを〝〟メイド・イン・ジャパン〟にして、それを力に勝ってきた。その力を扇動して『そっちが悪い』と切り捨てるのではなくて、私たちは一緒になって豊かな日本をもう一度、作り上げる、そういうことが政治の本筋だということを皆さんには共有してもらいたい」と強く主張した。