沖縄・辺野古沖で起きた船の転覆事故をめぐり大型連休中も動きがあった。亡くなった同志社国際高校の武石知華さんは3日に四十九日を迎え、遺族が思いをnoteに投稿した。

 事故が起きたのは3月16日のこと。同校の生徒が平和学習の一環として、米軍普天間飛行場の移設先である辺野古沖を見学。その際に移設に反対する抗議船2隻に乗ったところ、2隻とも転覆し、船長と武石さんが亡くなった。

 武石さんの遺族はnoteで事故について情報発信をしてきた。2日には武石さんの姉が「知華が旅立ってから、明日で四十九日を迎えます」と報告し、「まだ、知華がいない毎日を受け止めることはできません」と思いや思い出をつづった。

 また、「知華は、誰かの主張のために沖縄へ行ったわけではありません。沖縄戦の歴史や経済、文化を勉強し、メイクや服装に悩み、お友達と沖縄へ3泊4日の旅行に行くことを楽しみにしていた、一人の女の子でした」と訴えた。辺野古移設に対する抗議活動に参加していたわけではないと強調した。

 この点について誤解している人がいるようだ。沖縄タイムスは1日付紙面の転覆事故を扱った読者投稿に「不適切な表現」があったとして3日に謝罪。読者投稿には「天国から二人の声が聞こえてくる。『誹謗(ひぼう)中傷にめげず、抗議活動を続けてほしい』と」という勝手に犠牲者の思いを断定する文章があり、投稿者の同意を得て削除するとした。

 転覆事故は沖縄政界への影響も大きい。9月に沖縄県知事選が行われ、現職の玉城デニー知事が出馬を表明している。玉城氏は移設反対派のリベラル勢力に推されている。永田町関係者は「移設反対派は転覆事故について批判をしっかり受け止めないと有権者の気持ちが離れかねません」と指摘。

 転覆した抗議船を管理していた団体は1日、公式サイトで遺族や関係者に謝罪。直接の謝罪も申し入れているという。