沖縄県で修学旅行中の同志社国際高校の女子生徒が死亡した船の転覆事故を受け、文部科学省は24日、現地調査のため学校法人・同志社に入った。

 痛ましい事故が起きたのは先月16日。米軍普天間飛行場移設に反対する市民団体の小型船2隻に同校の生徒たちが分乗し、辺野古を見学。その後転覆し、武石知華さん(17)と、船長の金井創さん(71)が死亡した。第11管区海上保安本部が業務上過失致死傷などの疑いで捜査している。

 批判の矛先は、生徒が通う同志社国際高校にも向けられた。事故をめぐり、同校が昨夏に下見をした際に辺野古を訪れていなかったことや、引率教員が波浪注意報の発表を把握していなかったこと、事故当時に教員は小型船に同乗していなかったことが判明した。118番通報したのも乗船していた生徒たちだった。

 文科省は研修旅行の安全対策や辺野古での平和学習の経緯について、同校への調査を京都府に依頼。学校法人としての管理運営状況のほか、同校の安全管理体制や教育活動の状況などを詳細に確認するため、法人関係者への聞き取りも必要と判断した。

 事故原因を追及する与党関係者は「本当は同志社国際高校を直でやりたいのだろうが、文科省の管轄外なので〝大元〟の同志社に調査に入ったカタチ。事故の経緯だけでなく、同校の教育実態を調べるのが狙いでもある」と語る。

 同校の過去の研修旅行のしおりには、米軍普天間飛行場移設に反対する市民団体が、移設反対の座り込みに参加を呼びかける文言が記載されていた。

「教育基本法は教育の政治的中立性を定めている。同校でどのような教育がなされていたのか」(同)

 亡くなった武石さんの父親は投稿サイト「note」で悲痛な胸の内を吐露。同時に知華さんが乗る船が基地移設の抗議船だと知らなかったと記している。

 事故はなぜ起きたのか。全容解明が急がれる。