WWEの女子限定PLE「エボリューション」(13日=日本時間14日、ジョージア州アトランタ)で、女子世界王者の〝ジーニアス・オブ・ザ・スカイ〟イヨ・スカイは驚きの王座陥落となった。

 3月3日ロウでリア・リプリーを破り、同王座を初奪取。4月20日の祭典「レッスルマニア41」ではリア、ビアンカ・ベレアとの壮絶な3WAY戦を制し、王座防衛に成功した。名実ともに世界ナンバーワン女子レスラーの座に就いたが、自ら前王者リアを挑戦者に指名。2018年以来の第2回大会女子限定PLEで、メイン戦で激突した。

 長年の好敵手同士は、序盤からスリリングな攻防を展開。「あんたをリスペクトしてるよ」とエールを交わし合い、イヨのスピードとリアのパワーが真正面からぶつかり合った。観衆からは「これぞ名勝負!」のチャントが上がる中、イヨはジャーマン、トペ・スイシーダ、ミサイルキック、リバースフランケンシュタイナーと得意技を連発。リアもレイザーズエッジから強烈なシットダウンパワーボムで叩きつけ譲らない。

イヨから女子世界王座を奪ったナオミ©AbemaTV, Inc.
イヨから女子世界王座を奪ったナオミ©AbemaTV, Inc.

 ところが、イヨが放ったスワンダイブ式ミサイルキックがレフェリーに誤爆。イヨはリアの必殺リップタイドをくらうも、レフェリー不在で3カウントを免れた。場外に戦場が移り、観客席になだれ込んでリアから猛攻を受けたが、機材の上からクロスボディーを放ち逆転に成功した。

 リング内に戻ってムーンサルトプレスを発射し、完璧に決まった。レフェリーも試合に復帰したが、リアは何とカウント2でクリア。驚異の粘りを見せる宿敵に、イヨはコーナー上段の攻防から雪崩式スパニッシュフライを見舞って両者ダウンとなった。そのときだ。

 テーマ曲が鳴って、いつでもどこでも最高峰王座に挑戦できる権利を持つMITB覇者ナオミが登場。この日はジェイド・カーギルとの一騎打ちに敗れていたが、傷だらけのままMITBのブリーフケースを手にレフェリーを引き連れて、キャッシュイン(挑戦権行使)を宣告した。レフェリーはこれを認め、世界王座戦はイヨvsリアvsナオミのトリプルスレット戦へと変更になった。

 ナオミは試合再開のゴングが鳴ると、イヨをブリーフケースで殴りつけた。続けてリアをコーナーポストに叩きつけると、コーナーに上がってイヨにハリウッドスタープレスを命中させた。リアとの大激闘で消耗しきったイヨに返す余力はなく、3カウントを献上。ナオミが新王者となり、イヨの世界王座在位は132日で終了となった。

 2023年8月の「サマースラム」では、MITB覇者だったイヨが、アスカを破って新WWE女子王者となったビアンカにキャッシュイン。ムーンサルトプレス一発で、初めて最高峰王座を手にした。その2年後、今度は自身がキャッシュインで最高峰王座を奪われた。何とも因縁深い王座陥落となった。

「WWEエボリューション2025」は「ABEMA」にて独占生中継された。