セ首位の阪神は3日、巨人戦(甲子園)で3―2とサヨナラ勝利し、同一カード3連勝。5番手として救援登板した石井大智投手(27)が3人斬りの無失点で流れを引き寄せ、劇的勝利を呼び込んだ。

 2―2の同点で迎えた9回からマウンドへ。先頭のキャベッジに137キロのシンカーを右翼の深い位置まで運ばれたものの、右飛となった。「僕は三振を狙いにいっていたので危ないなと思ったんですけど、球場(の右翼から左翼へ吹く浜風が打球を押し戻してくれたこと)と森下がよく捕ってくれて」(石井)

 続く坂本も151キロ直球で押し込んで右飛。さらに岸田を149キロ直球で一邪飛に仕留めて三者凡退とし、無失点でベンチへ帰ってきた。連日の緊迫感あふれる接戦だっただけに、スタンドの虎党からは石井へ向け大歓声が送られた。

 石井は6月6日、交流戦中のオリックス戦(甲子園)で広岡が放ったライナーを右側頭部に直撃するアクシデントに見舞われた。グラウンドから担架で運び出されて救急搬送となり、球場は騒然とした空気に包まれた。

 登録を抹消され、NPBのリハビリプログラムに沿い、慎重に回復を待ちつつウエスタン戦でテスト登板。6月29日の中日戦(SGL)で三者連続三球三振と格の違いを見せ付け、1日から一軍に登録された。

 登録即、登板となった巨人戦(甲子園)では1回を無失点。そして、この日は石井が押さえた直後の9回裏で同い年の豊田によるサヨナラ犠飛が決まり、自らにも今季初勝利となる白星がついた。「勝利投手は何も思っていないですけど、チームが勝ったことがうれしいです」。頼もしいセットアッパーが戻った藤川阪神は、これで今季2度目の5連勝。2位・広島に今季最大となる5ゲーム差をつけ、いよいよ波に乗ってきた。