過日、久しぶりに頭にずーんとくるヘビーなプチ二日酔いになった。記憶はあるし、量は大して飲んでいない。そうだ、最後にフルボディの赤ワインを飲んだからだ。白は平気なのに、赤を飲むと高確率でこうなる。私だけかと思ってSNSに書いたところ、「実は私も」とコメントする人が多かった。

 なぜこんなに差が出るのかと、親しいドクターに聞いたところ「赤ワインに多く含まれるコンジナーが体質に合わないのでは?」と言われた。コンジナーとは、酒を造る過程で自然にできる「雑味の元」のようなもの。アセトアルデヒド、フーゼル油、タンニン、ヒスタミンなどの成分が含まれており、これが悪酔いの元だと言われている。

 特にヒスタミンは、頭痛やアレルギー症状を引き起こす主因となる。しかも、香り豊かでコクのあるフルボディの赤ワインほど、コンジナーの含有量は多いという。なるほど、合点がいった。

 一方、白ワインはぶどう果汁だけを発酵させるため、コンジナーが少ない。同じワインでも酔い方が軽やかで、ちょっと飲み過ぎてもしんどくないのはそのためだ。また、蒸留酒のウォッカ、ジン、焼酎なども蒸留の過程でコンジナーがほぼ除去されているので、比較的悪酔いしにくい。これは体感的に実感している人が多いのではないだろうか。ちなみに私も蒸留酒のほうが悪酔いしにくい。

 体質に合わないとはいえ、やっぱり赤ワインだって飲みたい。そんな人におすすめなのがライトボディの赤。ピノノワールやガメイといった軽めの品種はタンニンが少なめ。冷やしてゆっくり飲むと、吸収も穏やかになる。その際は合間に水を飲むのをお忘れなく。

 今思い出すと、昔から赤ワインは「鬼門」だった。若かりし頃、数万円する赤ワインを飲ませてもらったが、飲んで早々に壊れてしまい、味はおろか名前すら覚えていない。それでも赤をやめられない自分がいる。やっぱり赤ワインは、理屈抜きに魅力的な酒なのだ。