ソフトバンクの3年目・飛田悠成投手(20)が注目を集めている。投手歴約1年でプロ入りした素材型右腕は昨年、腰や右ヒジなど度重なるケガに悩まされたものの、今季は三軍戦を中心に着実に実戦登板の機会を増やしている。力をつけて大きな飛躍へ。若鷹の今を直撃した。
──今年ここまでの手応え
飛田 春季キャンプ後の初めての試合で自己マックスの球速が出て、4月中旬までは自分の中でもいい感覚だったんですけど、5月あたりは球速も出ずに感覚もあまり良くなくて。(5月下旬の)韓国遠征に行っていい感覚が戻ってきた感じもあるので、質を上げてここからもう一度状態を上げれたらと思ってます。
──少し落ち込んでしまった原因はどう分析している
飛田 フォームを意識しすぎてしまって、課題が何個かある中で、そこを気にしすぎてドリルとかもいろいろなことをやりすぎて、自分でも何をしていいかわからなくなってしまった。一回立ち止まって、まずはひとつのことだけをやるようにしたら少しずつ良くなってきた。
──昨年はケガでリハビリ。登板を続ける上での体力面は
飛田 リハビリ中もランニングとかはしていたのでそこまで困ることはないですね。ただ長いイニングを投げるとなると、球速が落ちがちなので、そこを落ちないようにしていきたい。秋のキャンプから奥村三軍投手コーチが見てくれて、自分が考えすぎてる時や悪い時にアドバイスをもらってます。
──他に今取り組んでいること
飛田 カーブのストライク率を上げるっていうのをひとつの課題にしたので。キャッチボールからカーブを投げる回数も増やして、その中でいい感覚をつかめたらいいなと。
──昨年はケガが重なった。精神的にもきつかったのでは
飛田 復帰できるっていう時に違う箇所をケガしてしまって。最初は落ち込んでしまったんですけど、その時にリハビリ組に松本晴さん、尾形さんがいて。お2人はずっとポジティブで、そういう所から学んで、なんか落ち込んでいても仕方ないなと。復帰した時に前よりももっといい状態になれるんじゃないかなという前向きな気持ちになれた。
──2人の前向きさはすごい
飛田 すごいですね。見習ってポジティブにいけるようにしたいです。
──身体の大きさはよく食べたことの成果か
飛田 いや、昔は全然食べられなくて。高校野球を引退してから食べられるようになった。それでプロに入るまでに体も大きくなって入ってこれた。なんでですかね、自分でも不思議。気づいたらプロ入って1年目とかも気づいたら食べられるようになってて。(お茶わんから)丼にしたのも理由のひとつかもしれないですね。おかずと別にご飯の上に納豆とキムチとめかぶを入れて食べやすくして。3か月ぐらい同じものを食べてました。そのおかげで食べられるようになった。今もそのメニューではないですけど(笑)。
──高校2年の秋に投手を始めるまで投手経験は
飛田 小学校でほんのちょっとやったことがあるぐらい。(プロ野球選手の夢も)野手でというのはあったんですけど、投手でというのは考えもしなかったです。
──同学年の大野稼頭央は一軍デビューを果たした。刺激は
飛田 仲もよくて、この前も三軍に来ていた時に一緒にご飯に行ったばっかりだったので。自分も早くあの舞台に行きたいなと思います。
──残り半分、今年の目標
飛田 シーズン完走したことがないので一年間投げ切ることと、二軍戦に登板する。まずは中盤、後半で状態あげて三軍で圧倒的な結果を残せるように。将来的な投手像としては見ていて楽しいというか、お客さんに見たいと思ってもらえるような投手になりたいです。
☆とびた・ゆうせい 2005年3月13日生まれ 東京都小金井市出身。右投げ左打ち、外野手。背番号169。身長185センチ、体重90キロ。市立金沢高では2年時まで内野手としてプレーし、3年春に投手としてデビュー。3年夏は救援として登板し慶応義塾高に敗れたが、その素材を評価され2022年育成ドラフト12位でホークスに入団した。2年目の昨季は故障に悩まされたものの、今季は非公式戦で16試合に登板し1勝2敗1セーブ、防御率3・13(6月23日時点)。














