巨人が18日の日本ハム戦(東京ドーム)に2―1で競り勝ち、連敗を「4」で止めた。

 同点の7回に飛び出した丸の中越え適時二塁打が決勝点となったが、好機を演出したのは「ピンチバンター」として役割を果たした小林誠司捕手(36)だった。無死一塁の場面で7回1失点と好投していた西舘の打席で「代打・小林」がアナウンスされると、球場内のボルテージは最高潮に達した。

 小林は出場機会に恵まれず、これが本拠地で今季初出場。ただ、ベンチの阿部監督から出されたサインは一貫して「犠打」で、ファウルとなってもバレバレの送りバントのジェスチャーを送られた。そして、3球目をうまく一塁側に転がして成功させると、ベンチに戻った小林はウィーラー巡回コーチと抱擁して喜びを爆発。「助演男優賞」のようないぶし銀の働きで連敗ストップに貢献した。

 阿部監督も「代打で犠打だけど(球場も)盛り上がってくれてるんでありがたいですよね。やっぱりチームの士気が上がりますよ」と感謝。小林はこの日が今季通算2打席目で、チーム関係者も「代打の切り札とかではないのに、小林が出てくるだけで球場の空気が一変する。今のチーム内で彼ほどのムードチェンジャーはいないし、流れを引き寄せる力を持っている」と力説した。

 13日のオリックス戦(京セラ)で5回の守備から途中出場した際も、敵地ながら割れんばかりの大歓声。4回まで6失点と乱調だった先発・赤星を立ち直らせ、7回まで無失点投球を引き出した。チームは交流戦で4勝8敗1分けと苦しい戦いが続くが、「まだまだ若い選手に負けたくない」と奮闘するスーパーサブの力がキラリと光っていた。