さまざまな意味で〝負のスパイラル〟にハマり込んでしまったのか。
巨人は17日の日本ハム戦(東京ドーム)で1―4で敗れ、4連敗。勝率も5割を切って借金生活に突入し、浮上のきっかけがなかなか見えてこない。
先発マウンドに立った井上温大投手(24)が誤算だった。2回無死一塁の場面で万波の13号先制2ラン、続く伏見に2号ソロ、さらに二死から水谷にも4号ソロを浴びるなど1イニング計3本塁打を被弾し、一挙4失点と大炎上。何とか5回まで投げたものの6敗目を喫し、辛酸をなめた。
思わぬ左腕の背信投球には、試合後の阿部監督も「ちょっと重い先取点になっちゃったね」。井上は前回登板(10日・ソフトバンク戦=みずほペイペイ)で2回一死一、二塁、相手打者の周東に投じた3球目の直球がヘルメットのつばに直撃。自身初の危険球退場を宣告され、わずか38球で緊急降板となっていた。
このアクシデント発生時のブルペン内について、内海哲也投手コーチ(43)は「ほんとバッタバタでした」と振り返る。井上が危険球退場を宣告された時点でブルペンでは一人も投球練習を行っておらず、その様子はベンチ横のモニターにも映し出されていたことから誰もが大慌てとなっていたからだ。
そして同コーチは〝てんやわんや〟になりながらも、左腕の「今後」を心配していたという。実際、この日の日本ハム戦開始前に「(井上の危険球退場は)攻めていった結果なんで、しょうがないかなっていう感じだから。それよりも今日(17日)の登板に影響がないかなと思っていました」(内海コーチ)と口にしていた。
同コーチも現役時代、危険球退場を複数回にわたって宣告された苦い経験がある。日ごろから誰よりも真面目に取り組む左腕を見ているからこそ、もしや次の登板で悪影響を引きずってしまうのではないか――。それが「懸念材料」だった。
補足するように、自身の体験を踏まえ「当てて危険球退場した翌登板は(マウンドに立つのが)こわいです。『あの時、真っすぐ当てたな』とか、やっぱりどこかでよぎるんで、それは試合で克服していかないと絶対無理なんで。ちょっと心配ですね」(内海コーチ)とも占っていた。
この「予言」は、驚くほどに的中。〝魔の2回〟に直面した試合後、井上は「気持ちの揺らぎっていうか、ほんとに打ち取れるのかなと。100%割りきれてないなって思うので…」と肩を落としていた。若きGの左腕は1日でも早く打開策を見つけ、自らの力で試練を乗り越えなければならない。












