オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第243回は「ブラック花子さん」だ。

「ブラック花子さん」は、マイバースデイ編集部編「すごい!心霊体験大百科」(2002年、実業之日本社)で紹介されている妖怪である。

 基本的にトイレに住んでおり、いつも黒い服を着ている。ふざけてトイレで転倒したり、便器の中に足を入れて44秒間たつとブラック花子さんが現れるといわれている。

 なお、性質はとても恐ろしい。不用意に自分を呼び出した生徒を便器の中に引きずり込んで、二度と帰さないという。
 明らかに「トイレの花子さん」ありきのネーミングであり、ライバルとなる存在とされているが、具体的なエピソードはない。

 ほかにも花子さんのライバルとして「トイレの太郎くん、次郎くん」という兄弟キャラクターがいるが、こちらはライバルというよりも、彼氏と言った方がしっくりくるかもしれない。

 また、民間伝承ではなく、創作されたキャラクターではあるが「やみ子さん」がいる。児童小説およびアニメ「学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!」のキャラクターである。東京のある小学校では、3階の入り口から3番目のトイレのドアを3回ノックし、こう呼ぶ。「やーみ子ーさん」すると、中から「はーい」と返事がある。ドアを開けると中は真っ暗で、そこからやみ子さんが現れる。