いよいよ二刀流解禁か――。そんな期待が高まる中、冷静な視点でとらえる米メディアも少なくない。米スポーツ専門ウェブサイトの「ジ・アスレチック」は10日(日本時間11日)、パドレス戦前に行われたドジャース・大谷翔平投手(30)のライブBP登板を受け「登板時期の確定はまだ早い」と論評している。
大谷は2023年9月の右肘手術から3度目となる〝模擬登板〟を敢行。ドジャースが傘下マイナーチームから招集した10代の選手たちを相手に3回44球を投げ、15の空振りを含む6奪三振と圧巻の内容を披露。直球も90マイル台半ばを計測した。
これに対し、デーブ・ロバーツ監督(53)は「オールスター前復帰の可能性もゼロではない」と言及。大谷の投手復帰プランが前倒しに変更される可能性を初めて示唆した。
ただ同サイトは「それでも尚早だ」と釘を刺す。大谷のライブBPでの登板は前カードのカージナルス戦でかかとに受けた死球の影響で延期された経緯も重なり、投手として本格復帰に必要不可欠なコンディション管理にはまだ慎重を期す必要があると訴えている。
「ライブBPなどで復帰に伴う登板を重ねることにはリスクが伴う」と同記事は指摘。実戦登板にゴーサインが出される見通しとなる60~70球の投球に到達するまでにはまだ時間を要し、現状はあくまで調整段階であり「焦りは禁物で逆に命取りとなる」という認識を強調している。
一方、戦線離脱中のブレイク・スネル投手(32)とタイラー・グラスノー投手(31)も、この日にブルペン入り。ただ、右肩違和感を訴えてブルペン入りのメドすら立っていない佐々木朗希投手(23)らも含め、先発ローテーションに開いた「穴」は大きいままだ。チームとしては、どうしても大谷の登板に頼りたい思いも強まっている。
「翔平はきっとバンドエイドをはがし、メジャーリーグの試合に出場したいという気持ちになっているでしょう。われわれは正しいタイミングを見極めたい」とロバーツ監督。二刀流エースの復活を前に、ドジャースはやはり慎重かつ冷静な足取りを進めていくしかないようだ。












