ドラゴンゲート7月13日神戸ワールド記念ホール大会でオープン・ザ・ドリームゲート王者のYAMATO(43)に挑戦するシュン・スカイウォーカーが「退団」の十字架を背負った真意を明かした。

 年間最大興行での最高峰王座挑戦が決定したシュンは「ドラゴンゲートにおける全ての遂行事項を完了した。そして大前提としてシュン・スカイウォーカーはドラゴンゲートの最高峰王座よりも高みにいる存在である」といきなり唯我独尊ぶりを披露。それでもYAMATOに宣戦布告をしたのは、2021年8月神戸大会でのドリームゲート戦で敗れベルトを失った過去があるからだ。

「メキシコから帰ってきて絶対王者として君臨しているつもりだった当時の幻想を打ち砕かれ、現実を見させられた。ただ、それから進化と変態を重ね、以降一度の敗北を味わうことなく、すべての試合で勝利を収め、新たな価値観を創り出している。過去のシュン・スカイウォーカーとの戦いという意味でも、現ドリームゲート王者のYAMATOを倒さないといけない」と腕をぶしたが、直近4年間で無敗という事実はどこにもないため、どうやら記憶が混濁しているようだ。

 ともあれ、シュンの実力には疑いの余地もなく、今年1月にはノンタイトル戦ながらYAMATOに勝利を収めている。それだけに「負けたら退団」という条件など付けなくても、挑戦は受け入れられただろう。

 では、なぜあえて自らにだけリスクを背負うようなマネをしているのか。シュンは「自分に対しても、頭の弱いプロレスファンに対しても、プロレス界全体に対しても、この戦いに対する覚悟を見せるために、進退をかざす必要があった」と明かす。

 決して昨今のプロレス界で〝トレンド〟となりつつある退団の2文字を安易に使ったわけではない。「敗者退団マッチだとかルーザー・リーブ・マッチだとか、そんな俗っぽいものとシュン・スカイウォーカーを一緒にするなど不敬にもほどがある。シュン・スカイウォーカーの進退と同等の価値を持つものなど存在し得ないし、それに釣り合うのはシュン・スカイウォーカー自身の思いだけだ」と言い切った。

 勝利への絶大な自信と、最大の舞台で同じ相手に連敗することは許されないという不退転の決意から背負った必勝の十字架。「シュン・スカイウォーカーは社会にとって、公共の福祉を担うべき存在となった。だからこそ、この思いや覚悟は頭の弱いプロレスファンだけでなく、世界規模で伝えていかなければならない」。どこまでも不敵なドラゲーの異端児が、神戸のリングで己の存在意義を証明する。