J1福岡の金明輝監督が2日、雁の巣球技場での練習後に取材対応。リーグ戦で9試合連続勝ちなしと苦しい状況の中、「手も足も出なかったなっていうのも正直、僕の中では感触としてはない」と語り、4日に控えるルヴァン杯・プレーオフラウンド広島戦第1戦(ベススタ)に向け、調整した。

 チームは前半戦19試合を終えて6勝5分け8敗の勝ち点23で暫定15位。第10節終了時にはクラブ史上初の首位に立ったが、その後に大失速し、残留争いに巻き込まれる形となっている。

 それでも指揮官は手応えを口にする。「上位とも拮抗した内容の試合は多かった。(首位の)鹿島戦もあと一歩のところだった」ときっぱり。問題は勝負どころでの一瞬の判断で「最後の質、クロスの精度、ラストパスの1つ前の段階。あと一歩が足りない。セットプレーで決め切れない、守備で踏ん張れない。全部が紙一重」とし、改善のカギとして攻撃面の再構築を挙げた。

 ただ「劇薬はない。現実をしっかり受け止めて、積み上げるしかない。救世主になれるような選手がね、今はちょっとまだいない」と言いつつも「いい言い方をすれば、全員が戦力になりつつある」と必死で前を向く。

 今季すでにアウェーで広島には敗れており「ホームで連敗すると苦手意識がついてしまう。今回は絶対に勝ちたい」とリベンジを誓った。

 9試合勝てない悪い流れの中でも、内容では戦えているという実感と手応えを信じる金監督。リーグ戦再浮上へのターニングポイントとなるか、注目のルヴァン杯が迫っている。