完全復活へのお手本とは――。明治安田J1リーグ第18節(25日)、最下位の横浜Mは鹿島戦(日産)に3―1で勝利して、連敗を7でストップさせた。
1993年のJリーグ発足から降格を経験していない2チームの一戦。首位と最下位という置かれた状況は真逆だったが、この日は横浜Mの勢いが上回った。前半4分にDF永戸勝也が先制ゴールを決めると、FWヤンマテウスが同13、27分に追加点。相手の攻撃を1点でしのいで、巻き返しの第一歩を踏み出した。
就任後初勝利のパトリック・キスノーボ監督は「最高の気分」と喜びを口にしたが、主将のMF喜田拓也は「満足している選手はいない。ここからはい上がらないといけない」と気持ちを引き締める。FWアンデルソンロペスは「まだ状況は良くないが、そこから抜け出せるように前に進んでいく」と、さらなる改善を誓った。
横浜Mへ吸収合併された横浜フリューゲルスでプロキャリアをスタートさせた元日本代表MF前園真聖氏(51=本紙評論家)は、降格圏脱出からの上位進出へ向けて「いろいろ試行錯誤しながらやらないといけないでしょうし、選手たちがどれだけ危機感を継続しながらできるかも重要です」と指摘する。
さらに、鹿島を引き合いにこう力説した。「鹿島は〝鹿島イズム〟という言葉があるように芯がブレていない。それで毎年優勝できるわけではありませんが、横浜Mも鹿島と同じオリジナル10で、ずっとJリーグを引っ張ってきました。何かそういう原点に戻ることも、必要なのかなと思います」。
もちろん過去を捨てて新たな方向性での成功もあるだろうが、伝統を踏まえた〝らしさ〟を取り戻すことも一考の余地はありそうだ。












