ソフトバンクは25日のオリックス戦(鹿児島)に5―13で大敗した。

 年に一度の鹿児島で行われた主催試合。桜島を横目に打線も大噴火といきたいところだったが、爆発したのは相手打線だった。先発した上沢が5回途中9失点と大炎上し、チームも今季ワースト失点。小久保監督は「ああなったらなかなか流れをもう一回持ってくのは難しい」と振り返った。

 そんな投手陣の中で無失点デビューを飾ったのが、秋広とともに巨人からトレードで加入した大江竜聖投手(26)だった。この日一軍に登録された左腕は5点ビハインドの8回から登板し、先頭打者から空振り三振を奪うなど三者凡退で無失点に抑えた。新天地での初登板が地方球場と難しいコンディションだったが「(投げにくさを)特に感じたことはない。いつも通りの感じで投げました」と淡々と語り、指揮官も「よかったですね」と評した。

 巨人時代から主に「対左」の役割を担ってきた左腕。移籍が決まってからまだ2週間程度だが、チーム内からは「やることをしっかりやる」「(口調や雰囲気は)穏やかだけどいろいろなことを考えている」と〝仕事人ぶり〟を評価する声が聞かれた。

 ただ、突然の移籍で急に慣れろというのも酷な話だ。現在は福岡の新居も決まっておらず、ホテルに仮住まい。巨人時代に遠征で訪れることはあったが、まさか自分が住むことになるなど想像できるはずもなかった。そのため、当時滞在したホテルからみずほペイペイドームまで記憶を頼りに歩いたものの「いつもと違うな」(大江)。うっかり〝迷子〟も経験してしまった。

「(福岡に)ちゃんと住むのは初めてなので分からないことが多い。(博多駅にある)ビルの中にバス乗り場があったりしてビビりました」。まずは好救援で一歩を踏み出した大江が徐々にチームや街並みに溶け込み、さらなる飛躍を目指す。