メモリアルヒットに杜の都が沸いた。楽天・浅村栄斗内野手(34)が24日、本拠地・楽天モバイルパーク宮城で行われた日本ハム戦の初回一死二塁の第1打席で節目の一打を放った。右前への先制適時打。記念すべきプロ通算2000安打は、地元ファンの前での達成となった。

 場内が大歓声に包まれる中、浅村は一塁ベース上でチームメートの阿部寿樹から花束を受け取り、スタンドへ何度も深く頭を下げた。試合前からスタジアムには独特の緊張感が漂っていたが、その瞬間、球場の空気が一変した。静かな期待が、大きな祝福へと変わった瞬間だった。

 2008年ドラフト3位で西武に入団した浅村は、プロ2年目の2010年3月31日にソフトバンク・岩崎翔から初安打。2013年から12年連続でシーズン100安打以上をマークし、着実に積み重ねてきた。西武時代に1178安打を記録し、2018年オフにFAで楽天へ移籍。2020年と2023年には本塁打王にも輝いた。

 今季は開幕から調子が上がらず、20日の西武戦では今季初めてスタメンを外れ、継続中だった1346試合連続出場の記録が途絶えたばかりだった。だが、その悔しさを噛み締めて迎えたホームでの再スタート。2000本目は、チームの主軸としての存在感をあらためて証明する一打となった。

 史上56人目の快挙であり、平成生まれとしては初。34歳6カ月での到達は歴代7番目の若さで、大阪桐蔭高出身選手としても初の偉業となった。楽天での達成は2015年の松井稼頭央以来、球団史上2人目。地元の温かな拍手の中、16年目の節目を迎えたベテランは、再び新たな一歩を踏み出す。