【取材の裏側 現場ノート】女子プロレス「マリーゴールド」の自称〝女子プロ界の人間国宝〟こと高橋奈七永(46)が、24日の東京・代々木第二体育館大会で約28年間のプロレス人生に幕を下ろす。
昨年5月の旗揚げから多くの選手に〝パッション〟を注入し、けん引してきた高橋の引退は団体にとっても変革が起こる瞬間になるはず。その中でも「パッション親子タッグ」として、ツインスター王座をともに巻いた〝スーパールーキー〟山岡聖怜(18)は複雑な思いを抱えていた。
1月の大田区大会でデビューし、わずか16日で高橋と同王座を戴冠した聖怜は、代々木大会でマーベラスの彩羽匠と対戦することが決定。大一番を控え「彩羽匠戦では今まで奈七永さんに教わったこととか、技を全部出し切ることが奈七永さんへの最大の恩返し。もちろん不安な気持ちもある。でも、本気で勝ちにいくために、毎日ずっと彩羽匠の動画見て研究してます」と意気込んだ。
実はデビュー後に負傷欠場した際、献身的にサポートしてくれたのは高橋だったという。「デビューしてベルト巻いて、たくさんプレッシャーを感じていた。そんな時にケガをして気持ちが落ち込んで、いろんな言葉に押しつぶされそうな時も、奈七永さんが助けてくれた。夜遅くまで電話に付き合ってくれたり、病院に付き添ってくださってたくさん迷惑かけたんです」と振り返った。
聖怜にとって、高橋はタッグパートナーから、いつしか本当の母親のような存在に変わっていったと明かす。「奈七永さんがいなかったら、デビューしてすぐ辞めていたかもしれない。本当に奈七永さんには感謝しかないですし、大好きで憧れの人です」と語った。
「これまでは奈七永さんありきの自分だけど、代々木で奈七永さんがいなくなるので、新たな自分が始まる日でもあると思うんです。いつか絶対にマリーゴールドの顔になると決めているので、彩羽匠に絶対に負けません」
スーパールーキーが恩人に雄姿を見せつける。(運動部・木元理珠)












