トランプ大統領は19日午前10時(日本時間同日午後11時)、ウクライナ戦争についてプーチン大統領と電話会談する予定だと、自らのSNSトゥルース・ソーシャルで発表した。その後、ゼレンスキー大統領、NATO首脳らと会談する予定という。ただ、間もなく夏を迎えるにあたってロシアは攻勢を強めており、和平や停戦の兆しは見られない。
トランプ氏はSNSに「呼びかけの主題は、平均して毎週5000人以上のロシアとウクライナの兵士を殺している『流血』を止めることと、貿易だ」と投稿した。
ロシアとウクライナの代表は16日、トルコのイスタンブールで直接和平交渉のため会談した。プーチン氏、ゼレンスキー氏は出席せず、停戦合意には至らなかったが、双方はそれぞれ1000人の捕虜を交換することで合意した。仲介したトルコは、両国が再協議することで合意したと表明した。
その裏で、ロシア側は併合宣言したウクライナ東部・南部のドネツク、ザポリージャ、ヘルソン、ルハンシク4州からのウクライナ軍撤退や、4州と南部クリミア半島のロシア領承認などをウクライナ側に挙げたと伝えた。和平交渉の数時間後、ロシアがウクライナ北東部でバスをドローン攻撃し、民間人9人が死亡した。
そんな中、トランプ氏はロシアとウクライナの停戦を強く求めており、自身の個人的な関与が停戦への行き詰まりを打破できると信じているようだ。19日のプーチン氏との電話会談なしに、その突破口は開けないと述べている。
ロシア事情通は「ここ数日、ロシア軍は前線の多くの地域への圧力を著しく強めています。ロシア軍が2025年の夏季攻勢をスタートしたとみられています。現在の作戦ペースが維持されれば、早ければ6月にも局所的な戦術的成果から、戦争自体をより有利に進める作戦的成果への転換につながる可能性があるといわれています。ロシア軍が軍備増強を進めており、夏季攻勢作戦がすでに実際に始まっているとすれば、近い将来の停戦を期待しても意味がないでしょう」と指摘する。
ハリコフ州方面で最も活発な戦闘は現在、クピャンスク地域で行われている。ウクライナ軍が2022年9月に奪還した要衝だ。ロシア軍は橋頭堡を占領した後、オスコル川右岸に装備や武器を配備し、支配地域を拡大している。
そんな状況で、近いうちに再びイスタンブールで和平交渉が行われる可能性がある。
「これまでウクライナ軍の防衛全体は、主にドローンと無人航空機の使用によって持ちこたえてきました。ロシアがそれを攻略したようです。ウクライナ軍がドローンを配置場所に届けた数時間後に、ロシア軍がそこを破壊するようになってきた。ドローン問題を解決したことで、ロシア軍が攻勢に出るようです。そのため、ロシア国内では、和平交渉の場にプーチン氏が出席し、ウクライナに降伏を要求するかもしれないとさえ報じられています」と前出事情通は話している。
トランプ氏は停戦にこぎつけることができるか。












