ドローン依存度が高い現代戦で、エースパイロットはオタクゲーマーばかりになっている。英メディア・インディペンデントが12日、報じた。

 Xboxなど家庭用ゲーム機は、ロシア・ウクライナ戦争においてウクライナ軍に優位性を与えたと当局者は述べた。ゲームオタクが最前線で熟練したドローンパイロット操縦士であることを証明したという。

 ウクライナ第25空挺旅団の入隊者向けコースコーディネーターを務めるニューヨーク出身のオレグ・グラボヴィ氏は、「ゲーム体験が豊富な外国人は、ドローンへの依存度が高まっている戦闘においてウクライナの秘密兵器になっています。Xboxコントローラーで得られる器用さは、ドローンの操縦にもそのまま応用できます。私が今まで出会った中で最高のFPV(ファースト・パーソン・ビュー=一人称視点)ドローンのパイロットは、根っからのゲーマーでした」と語った。

 入隊者は米国、英国、カナダ、オーストラリア、フランス出身で、ここ数か月の間に第25空挺旅団に殺到した。3週間の選抜試験に合格した者は、戦争に向かない者を排除することを目的とした6週間の基礎訓練コースに進む。

 ジョージア州チャールストン出身の20歳のサムと名乗る米国人は、全米各地のドローンレース大会に出場した後、自分のスキルを証明したいと思い入隊したという。

 サムは「競技では、1・5メートルのゲートを時速160キロで急旋回しながら通過します。正確さと反射神経がすべてです。これまで学んだすべてをウクライナのために活用するつもりです。両親は喜んではいないけど、理解してくれている。僕は勝利か死か、どちらかが先に訪れるまでここにとどまると決めたんです」と語る。

 トランプ大統領がウクライナの支援を撤回したとみられる混乱期を経て、ここ数か月間にやって来た米国の若者の集団の一人がサムだという。

 グラボヴィ氏は「どれだけ多くの人が来ているか、驚かれるでしょう。世界中から何百人も来ています。18歳、19歳、20歳といった若い米国人もたくさん来ています。彼らは自国の政府がウクライナを見捨てたと思っているんです」と説明した。

 前線に引き寄せられているのは米国人だけではない。ガレスと名乗る英国人入隊者は、ウェールズの国民保健サービスの仕事を辞めてFPVドローンのパイロットになったという。

 ガレスは「電子工学の学位を持っていて、FPVの電子機器が私をここに引きつけたんです。工兵としての経験と電子工学のスキルを組み合わせることができます。今は戦争が面白い時代ですし、私はゲーマーなんです」と述べている。