希望の星になれるか――。陸上の関東学生競技対校選手権初日(関東インカレ=8日、神奈川・相模原ギオンスタジアムなど)、女子400メートル準決勝でフロレス・アリエ(日体大3年)が53秒32の大会新記録を樹立。全体1位で9日の決勝にコマを進めた。
2組目で登場したアリエは伸びのある走りで後続の選手を引き離すと、最後は余裕を持ってゴールに飛び込んだ。「(1分)55秒から54秒後半くらいだと思っていた」と謙そんするも、静岡国際(3日、静岡・エコパスタジアム)でマークした日本記録超えの51秒71に続き、再び好タイムをたたき出した。「ラスト100が向かい風だったのでレース展開を考えて挑んだ」と頬を緩めた。
高校2年時の全国高校総体(インターハイ)で6位入賞。ところが高校3年時は体重管理に苦戦し、タイムが1分台にまで落ちたという。それでも、日体大の仲間たちに刺激を受けて学生トップクラスの選手に成長。「大学1年生で1分2秒とかで走っていて、ここまで11秒ぐらい速くなったのも、周りの人の応援があったから」と感謝を口にした。
冬場はウエートトレーニングに注力。筋力アップに成功したことで力強さが増した。着実に進化を遂げるアリエは、どん底を味わった経験から特別な思いでスタートラインに立っている。「大学に入って苦しんでいる選手もいると思うけど、やりきるだけで偉いと思う。大学生だからと言って成長できないわけじゃない。これからも成長できるので、ちょっとでも世の中に影響を与えられたら」と夢を語った。
父はペルーと日本、母はペルーとイタリアにルーツを持ち、自身は静岡・浜松市出身のペルー国籍。現在は日本国籍取得の手続き中で「とりあえず国籍が欲しい」とにっこり。日の丸を背負い、世界の舞台で活躍する日もそう遠くはなさそうだ。












