自民党の西田昌司参院議員が沖縄の「ひめゆりの塔」を巡る発言で、党内や公明党から発言の撤回を求められる炎上事態に見舞われている。さらに石破茂首相の3000万円闇献金疑惑の文春砲も追い打ちをかけ、参院選を前に自民党はカオスに陥る寸前だ。
西田氏は3日に那覇市で開かれた憲法記念日のシンポジウムで、20数年前にひめゆりの塔や資料館を訪問したことを振り返り、「日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆりの隊が死ぬことになった。そしてアメリカが入ってきて、沖縄が解放されたと、そういう文脈で書いているじゃないですか。亡くなった方々は本当に救われませんよ。歴史を書き換えられるということになっちゃうわけ」と発言した。
これに沖縄県内から批判の声が相次ぎ、自民沖縄県連の島袋大会長が「非常に厳しい発言。おかしいものはおかしいと申し入れる」と憤れば、公明党の西田実仁幹事長は「発言に対して撤回また謝罪、これを県民への謝罪ということを求めておりますし、その思いは党本部としても同様」と自民党に厳しい対応を迫った。
7日に報道陣の取材に応じた西田氏は展示の事実関係を問い詰められたが、「展示の文書は覚えていない。そういう印象に思えた。そこだったかどうかは定かではない」と回答。またシンポジウムの発言内容が問題視されていることに「クローズドの会と聞いていたが、憲法改正しようとする意図を持っている会合で、(地元メディアは)憲法改正はたまりませんよという意図があって報道している。私の意図とは無関係に切り取られ、誤解され、遺憾に思う」とメディアにも矛先を向けた。
撤回どころか真っ向から反論に転じた西田氏に党内は頭を抱える中、さらに党内ではもう一つの問題にも追われていた。7日、文春オンラインは「『私は闇献金をしてきました』石破首相〝元側近〟が週刊文春に告白する『3000万献金』《収支報告書不記載の疑い》」と題し、石破茂首相が支援者から過去にパーティー券などで3000万円超を受け取りながらも政治資金収支報告書に記載していなかった疑惑を報じたのだ。
「10年以上前の話とはいえ、事実ならば、辞任に追い込まれかねない大爆弾です。石破首相はカネにクリーンなのを売りにしていたのに新人議員への商品券配布問題があったばかり。参院選へ向け、トランプ関税への対応で党内は一致団結しないといけないとまとまりかけ、せっかく内閣支持率も底を打っていたところで、もうどうなってしまうのか」(自民党関係者)
林芳正官房長官は西田氏の発言について、「個別の議員一つひとつに政府として、コメントするのは差し控える。沖縄は先の大戦で筆舌に尽くし難い苦難を経験された。歴史をしっかりと心に刻む」と火消しに追われ、石破首相の疑惑には「首相の事務所は週刊誌の取材に『政治資金については法令に従い適正に処理し、収支を報告している』と回答しているものと承知している」と苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべた。
野党側は思わぬ形で、転がり込んできた〝二大爆弾〟の追及に躍起になっており、終盤国会は大荒れ必至だ。












