新日本プロレス4日の福岡大会で、〝制御不能なカリスマ〟内藤哲也(42)が新日本マットに別れを告げた。「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」の盟友・BUSHIとともに退団した内藤は、今後について白紙を強調。まずは7日に左目の手術、その後は右ヒザの治療と「次のステージ」に向かう前に、肉体のメンテナンスに専念する意向を明かした。
団体の生え抜き看板選手として活躍してきた内藤は、福岡大会でのラストマッチを終えて誰よりも愛した新日本のリングを去った。また2人の退団によって、約9年半も業界一の人気を誇り続けてきたLIJの活動にもピリオドが打たれた。
大会後に本紙の取材に応じた内藤は今後の活動に関して「何も決まってないのに、飛び出すあたりは俺らしいと思いますよね。だからこそ可能性はすごく広がるかなと。楽しみな部分と不安な部分と両方ありますけど、この決断をしてよかったと思えるようにしたいです」と白紙を強調する。
しかしその一方で、最優先すべきことは定まっている。「勘違いしてる人もいるのかもしれないけど、別に引退するわけじゃないですからね。まずは時間をかけて体のメンテナンスをした上で、次のステージに行きたいなと思っているので。いろいろな治療をしつつ次の舞台への準備を進めていきたいと思ってます」と明かした。
長年にわたる激闘で内藤の肉体は満身創痍。特に近年は右目上斜筋麻痺に悩まされてきた。目を内下方に引っ張る筋肉(上斜筋)の動きの悪化により複視(物が二重に見える)が起こる症状で、これまで3度にわたり右目を手術。昨年末には「両側性上斜筋麻痺の疑い」と診断され左側下斜筋切断の手術を受けたが、7日に再び左目の手術を受けるという。
「今まで真正面から左しか見えてなかったんですけど、年末の手術で右も見えるようになったんです。だから左右はすごく見える。でも上下に関しては二重に見えてしまうので、次は上下(の視界)を整える手術ですね。今回の手術もやればかなり見えるようになるんじゃないかなと思っているので、楽しみですね」
さらにデビュー前を含めて2度の前十字靭帯断裂を経験している右ヒザも、今回の機会を利用してメンテナンスを図る。すでに幹細胞治療の準備を進めており「ヒザはデビューの時からずっと悪い状態で続けてきたんですが、こうして休みが取れるなら集中的に治療しようかなと。目の手術が終わったら、すぐに右ヒザの幹細胞治療ですね。完全に治ることはありえないけど、動きとか痛みの面でだいぶよくなるんじゃないかとは聞いてます」と説明した。
フル出場にこだわり、過密日程もこなしてプロレス界の先頭を走り続けてきた。「短くても5月いっぱいはゆっくりしたいと思ってます」と宣言した制御不能なカリスマは、新たなる旅の準備を整えるために必要不可欠な療養期間に入る。












