日米通算200勝はいつ…。巨人は1日の広島戦(東京ドーム)で延長12回の激闘の末、4―3でサヨナラ勝ちを収めた。最後は吉川尚輝内野手(30)の一打で決めたが、先発した田中将大投手(36)は3回8安打3失点で無念の降板となった。無期限の二軍再調整が決まったレジェンド右腕はどうすればはい上がれるのか。ライバル球団からは山積みの課題が指摘されている。
ベンチで阿部慎之助監督(46)に肩を叩かれ、3回の攻撃時に代打を送られた田中将の表情はくもったままだった。初回二死から5連打を許していきなりの3失点。その後は無失点で切り抜けたが、前回登板した4月17日のDeNA戦(東京ドーム)の2回7安打6失点に続く早期降板…。チームは4時間39分の超ロングゲームを劇的な形で制したが、田中将はまたしても日米通算200勝に王手をかけることはできなかった。
試合後の本人は盛り上がるナインとは対照的に猛省モードで「こういう投球しかできなくて、もう悔しい。そこに尽きます」と肩を落とした。
チームとしても敗戦の内容も踏まえ、厳しい判断を下さざるを得なかった。阿部監督は「次(の登板予定が)いつっていうのは言えないんですけど。残念な結果になってしまったんでね」と登録抹消を決断。杉内投手チーフコーチも先発調整を継続させることを明言した上で「体に覚えさせる、頭に覚えさせる練習は必要なのかなと思っています」とし、無期限で再調整させる方針を固めた。
MLBでヤンキースのエースにまで上り詰めた男が復活するためには何が必要なのか。楽天時代の昨季は屈辱のシーズン0勝に終わり、再起をかけた新天地では4月3日の初登板で今季初勝利を挙げたものの、2戦連続で白星をつかめなかった。実績十分の右腕の動向はライバルたちも光らせており、他球団関係者の一人は甲斐とのバッテリーに着目している。
「(田中将は)もともとコントロールがいい投手。打たせて取る、打者の反応を見て内角と外角を攻めることに関してはすごくいい。セ・リーグの打者とどれだけ対戦してきたかも、カギになってくるから今後はさらに配球の精度に磨きをかけることが大切になってくる」
巨人で登板した3試合はいずれも甲斐とのコンビ。甲斐も長らくソフトバンクの正捕手として活躍してきたが、セ・リーグでは今年が初めてのシーズンだ。セの打者の傾向をはじめ、バッテリーとしてどう対策していくのか。配球はバッテリーの共同作業だが、時には田中将本人、または甲斐が主導する形を取ることも相手を惑わす打開策となるとみている。
また、別の球団関係者は田中将の精神面にも原因があると指摘した。
「前回の投球を見ると、(投球や動きを含め)硬くなっている印象だった。自分が巨人で置かれている立場を悪くしないようにというプレッシャーや『日米通算200勝』という数字にもとらわれているのかなと。そこを意識しすぎず、マウンドで投げることが今後重要になると思う」
田中将は200勝をあくまでも〝通過点〟と捉えているが、知らず知らずのうちに重圧に変わっている可能性もあるというのだが…。
いずれにせよ、大台到達するためにはファームで再浮上へのきっかけをつかむしかない。背番号11の復活が待たれる。












