新日本プロレス29日の佐賀・SAGAアリーナ大会で行われたIWGPジュニアヘビー級選手権は、王者のエル・デスペラードがテンプラリオを破り5度目の防衛に成功した。

 メキシコCMLLからの刺客は、「ユナイテッド・エンパイア」の一員としてジュニア王座初挑戦。王者のデスペラードは堂々と受けて立ったが、場外で左肩に集中攻撃を浴びる。リング内でも左の肩と腕を徹底的に狙われた。猛スピードで飛んだトペ・コンヒーロでから反撃に出たものの、挑戦者のサスケスペシャル、雪崩式の高角度ハリケーンラナ、メキシカンストレッチをくらって盛り返せない。驚異的なポテンシャルの挑戦者には、ぶっこ抜きジャーマンで叩きつけられた。

 それでも王者の底力は確かだ。ピンチェ・ロコ一発で瞬時に大逆転。痛む左腕に力を入れて、垂直落下式リバースタイガードライバーでマットに突き刺した。テンプラリオのナックルパートをしのぎ、ロコ・モノを叩き込んでから、問答無用のピンチェ・ロコを決めてフォール勝ちした。

 20分2秒の激戦も貫禄のV5達成。デスペラードはマイクを握り、スペイン語で挑戦者をたたえると、5月4日福岡大会を最後に退団することが発表済みの内藤哲也&BUSHIにも「俺、『どんたく』(5月3、4日の福岡大会)に参戦しないから、今日で内藤さんとBUSHI見るの最後なんだよね。でもプロレスやってて、プロレス見てれば、またどこかで会うでしょ!」とメッセージを発した。

 これでジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」(5月10日、千葉・YohaSアリーナで開幕)には王者として出場する。「今終わったばっかだからね」というデスペラードは、リーグ戦についてブロック分けの発表があったかも頭になく「それすらもやっぱり、頭に入れてられるほど、余裕がなかったし」と、V5戦に集中していたことを明かした。

 その上で大健闘の末に敗れたテンプラリオには「素晴らしい選手だ。ルチャもできりゃあ、俺みたいなプロレスラー相手にも、一線級の試合ができる。こっからまだアイツは来るぞ、日本に。1回挑戦して失敗したからって、あきらめるようなタマじゃねえだろ。後藤(洋央紀)さん、見てみろ。新日本所属の人間が何べん失敗したと思ってる?(苦笑)。1回の失敗で、すぐもうダメだとか思うなよ。いくらでもかかってこい」と、〝ゲキ〟を飛ばしていた。