ソフトバンク・山下恭吾内野手(21)が〝目標〟に向け、着々と前進している。2022年育成ドラフト2位でホークスに入団した高卒3年目内野手は、宮崎春季キャンプではA組にも参加するなど着実にステップを踏み、小久保監督からも「山下は打撃センスがある」と評された。二軍定着、その先の支配下を目指すプロ3年目、その心境を探った。

2月には一軍のオープン戦でクリーンヒットを放った山下
2月には一軍のオープン戦でクリーンヒットを放った山下

 ──オフからここまでの手応え

 山下 1、2年目と比べて二軍に帯同できているので、それはいいことだと思います。守備でも走塁でも、去年よりも一段階上にきてる実感もありますし、手応えもあるので、もう一段階レベルアップしていかないといけない。

 ──打撃面では

 山下 去年、一昨年と比べて考え方を変えて、自分に求められてるところを意識するようになって、スタイルが変わってきた。去年までは打率だったり長打を意識していたが、僕に求められてるのは出塁率だと思っている。長打を打てるに越したことはないけど、出塁率を第一に求めてやり始めてからは、打席での気持ちの持ち方が去年と比べてちょっと楽になったというか、追い込まれても粘って投手に球数を投げさせるとか、そういう意識に変わってきたので、そこは継続してやっていこうと思ってます。

 ──練習での意識

 山下 打球の角度ですね。角度が上がっちゃうとフライになるので。ライナーで低くて強い打球っていうイメージ。

 ──スタイルを変えたきっかけ

 山下 明確に誰からとかはないんですけど、一番最初は松山二軍監督とのすごくささいな会話から。「お前なんでバット長く持ってるんだ。振りやすくても当たらなかったら意味ないだろう」と言われて。じゃあ、少し短く持とうと。今年はずっと試合では短く持ってるんですけどコンタクト率も上がって。そこからいろいろ自分なりに考えて、長打じゃなく出塁の方だなと。

自主トレでは先輩・牧原大成(左)から守備の助言を受けた
自主トレでは先輩・牧原大成(左)から守備の助言を受けた

 ──守備で成長を感じるところは

 山下 単純に打球に対しての一歩目の速さってのは、良くなったと思います。自主トレを牧原(大成内野手=32)さんと一緒にやらせてもらった時に「ボールを全部後ろから見てて受けてる感じがするから、入っていくようにした方がいいんじゃない」と言われて。やってみたら「後ろから見てても全然違うよ」と言ってもらえたので、そこを意識するようになって良くなった。打者がコンタクトした瞬間に、一歩目のバンっていくような強さを意識しています。

 ──牧原選手との自主トレに参加してみて

 山下 10時ぐらいから始まって、午前中守備、午後打撃。夕方までずっと練習してた。打撃だけでも(5人で)2、3時間ぐらいあったので、量的にはたぶん今までで一番やった。

 ──牧原選手はどんな人?

 山下 クールな感じです。でも、お酒とかを一緒に飲んだら熱い言葉をかけてくれる。「自分も育成上がりだから、お前にも頑張ってほしい」と言っていただいて、頑張って支配下に上がって、恩返しというか一緒にプレーしたい。

 ──春季キャンプ中には小久保監督から「打撃センスがある」との言葉も

 山下 え、小久保さんがですか? (春季キャンプで)オリックスのオープン戦で安打を打った後に、B組に戻って藤井さんのシート打撃があった。そこで打った時に監督から「お前よう打つな」みたいには言われたんですけど、そういう印象がついているとは思わなかった。

 ──最近のリフレッシュ方法

 山下 音楽を聴くのが好きなので、基本、部屋ではスピーカーで音楽を流してます。爆音で? いや、そこは一応、寮生活なので(笑)。周りに迷惑ならないぐらいの音量ですね。

 ──今季の数字面での目標

 山下 守備だったら今のところ無失策できてるので、これをシーズン中はずっと続けていけたら。守備では絶対に負けたくないっていう思いはありますね。元々守備が武器で(プロに)入ってきたので。打撃だったら打率3割、出塁率4割から4割5分ぐらいまでいければと思います。

 ☆やました・きょうご 2004年7月7日生まれ、福岡県久留米市出身。右投げ右打ち、内野手。背番号159。身長175センチ、体重78キロ。福岡大大濠高では2学年上にオリックスの山下舜平大がいる。高校通算19本塁打の打撃と守備力が評価され、22年育成ドラフト2位でホークスに入団。昨季は二軍戦10試合に出場し、打率3割3分3厘、0本塁打、1打点。今季はここまで7試合に出場し、打率2割6分7厘、0本塁打、4打点(4月19日現在)。最近よく聞く歌手はジャスティン・ビーバー。