iPhoneの価格はいったいいくらになってしまうのか? 

 トランプ米大統領の関税政策で世界中が大混乱に陥っている。相互関税の上乗せ部分を90日間停止するとしたが、中国は対象外どころか145%に引き上げた。注目されているのは中国でほとんどが生産されているiPhoneの価格高騰で、青天井の様相となってきた。

 トランプ氏は9日に日本を含む相互関税上乗せ対象国への引き上げ措置の一時停止を発表し、9日のNYダウは前日比2962ドル高と過去最大を記録し、10日の日経平均株価は前日比2894円97銭高で歴代2位の上げ幅となった。一方で、中国に対しては関税84%に引き上げたまま。これに中国は報復関税で、米国からの輸入品に対し、34%から84%への引き上げを発表。すると米国側は125%→145%までに関税をさらに引き上げた。

 関税引き上げが発表されてから米国内ではアップルが販売するスマートフォンiPhoneを求める人が殺到している。iPhoneは9割が中国内で製造されているために関税がかかれば、価格に転嫁される懸念があるからだ。

 複数の試算が出ており、最新のiPhone16(128GB)は799ドルから1200~3500ドル近くまで上昇。関税がさらに上がることになれば、もはや簡単には手が届かない製品になる。

 iPhoneの価格が上昇すれば日本での販売にも影響が出る。iPhoneの価格は全世界共通で、日本では年々、価格が上昇しているのは円安の影響を受けているためで、前出の予想ならiPhone16の日本での価格は12万4800円だが、18万~55万円近くまで上昇する可能性がある。

 トランプ第1次政権の関税政策時はiPhoneは免除対象で、影響は最小限だったが、国内への製造業回帰を掲げる今回は特例を認めない方針。米メディアはアップルが中国から関税が低いインドに生産拠点を移すとの見方を示している。それでも将来的な価格上昇は避けられない見通しだ。