米中が壮絶な関税戦争を繰り広げている。トランプ大統領が9日、相互関税に報復措置を取らない国と地域に対し90日間の措置の停止を発表した一方、米国は中国に対し125%→145%、中国は米国に対し84%の〝報復関税〟を課し合っている。

 影響はすでに出ているようで、中国のメーカーに米国からクリスマス装飾品の発注がゼロだという。ロイター通信が10日、報じた。

 米国の小売業者はクリスマス装飾品の供給をほぼ中国に依存している。クリスマス装飾品の87%は中国から調達されており、40億ドル(約5825億円)に上る。また、中国の工場で生産された装飾品の半分は米国に販売されている。

 関税戦争が激化し、米国の関税によりクリスマス飾りの価格が急騰する恐れが生じている。そんな中、プラスチック製のクリスマスツリーやその他のクリスマス飾りを製造する中国のメーカーは例年なら、4月中旬までに米国の顧客から発注を受けているはずだが、現在までゼロだという。

 浙江省金華市の人工クリスマスツリー製造業者は「今年は今のところ、アメリカの顧客からの注文はありません。もちろん、関税の問題です。通常であれば4月中旬までにすべての注文が確定しますが、現時点では注文があるかどうかは分かりません」と語る。

 別のクリスマスツリー工場の経営者は、関税戦争の前に例年どおりの発注を見込んで、すでに40万元(約792万円)の原材料を購入していたが、米国の顧客から300万元(約5942万円)相当の注文を中止すると通知されたという。

 また、浙江省紹興市の工場経営者は「米国からの注文が減ることを懸念している。しかし、われわれはこの貿易戦争に勝つだろう」と述べた。売り上げの75%を占めるロシア、欧州、東南アジアへの製品の販売を増やすことで、対処できると考えている。