昨季、球団ワーストの99敗を喫したエンゼルスに待望のニュースターが誕生した。菊池雄星投手(33)が先発して6回4失点で2敗目を喫した9日(日本時間10日)のレイズ戦で4号ソロ、5号ソロの1試合2発を放ったカイレン・パリス内野手(23)だ。

 パリスはここまで10試合に出場し、打率4割4分、5本塁打、8打点、4盗塁と大暴れ。米メディアによれば「シーズン最初の10試合で5本塁打と4盗塁を記録したア・リーグ史上初の選手」という。

 2014年以来、ポストシーズンから遠ざかっているチームから歴史的快挙が生まれ、米メディアも「マイク・トラウトですら成し遂げられなかった偉業を成し遂げた。トラウトを小さく見せている」(クラッチ・ポインツ)「昨オフに大谷翔平を失って以来、エンゼルスは新たな時代に突入した」(ザ・ブリンガム・ヘラルド)と新星の誕生に沸いている。

 23年にメジャーデビューしたパリスの昨季成績は21試合の出場で打率1割1分8厘、1本塁打、5打点。見切りをつけられてもおかしくない結果に終わり、危機感を募らせたパリスはヤンキースのアーロン・ジャッジを指導したことで知られる個人コーチのリチャード・シェンク氏に師事し、スイングを改革して打撃開眼したという。エンゼルスのジョニー・ワシントン打撃コーチは「以前の彼とは180度違う」と、その変貌ぶりに驚きを隠せない。

 突然、出現した救世主の活躍などでチームは7勝4敗でア・リーグ西地区2位と好スタート。今季こそ、ひょっとするかも…。