ロックスター、ジョン・ボン・ジョヴィとニュージャージー州トムズ・リバーの市長が貧困者向けのレストランをめぐって、と対立している。米紙ニューヨーク・ポストが5日、報じた。

 ボン・ジョヴィは、ホームレスや貧困者向けのレストラン「JBJソウル・キッチン」を故郷のニュージャージー州で展開している。今年2月から、同州オーシャン郡トムズ・リバーの公共図書館でJBJソウル・キッチンを臨時営業している。客は12ドルの食事代を支払い、その代金の一部によって、貧困者は無料の食事と引き換えにボランティア活動を行うシステムになっている。

 しかし、ダニエル・ロドリック市長が「公共図書館を昼間の避難所と炊き出し所に変えた」として、ジョン・ボン・ジョヴィを激しく非難した。

 ロドリック市長は「ホームレス支援団体を装い、州内や東海岸各地からホームレスを私たちの町に連れ込んでカネをもらっている団体が、私たちの地域にホームレスの人たちを連れてきている。これらの団体はホームレスの〝輸入〟で何百万ドルも稼いでいる。彼らは思いやりではなく、ホームレス問題で利益を得たいのです」と指摘した。

 それでも、ジョン・ボン・ジョヴィは、貧しい人々に食事を与えるという使命を撤回するつもりはない。ジョン・ボン・ジョヴィと妻ドロシア・ハーリーさんは、ポスト紙に対し、恵まれない人たちのために活動を続けるとしてレストランを5月まで営業を続けるという。

 2人は共同声明で「JBJソウル財団とJBJソウル・キッチンは、真の解決策を通じてホームレスをなくすことに尽力しています。私たちは、人々をただ移動させたり、影に追いやったりするためにここにいるのではありません。JBJソウル・キッチンを通じて、私たちは人々をリソースやサービスにつなげています。雇用、メンタルヘルスサポート、住宅など、何が必要であっても、私たちは生き残るだけでなく、繁栄を阻む障壁を取り除くよう努めています」と述べた。

 さらに2人は「市長が何百万ドルものお金がどこで取引されていると考えているのかは分からないが、われわれはそのようなプログラムについては全く知らないし、そのような資金も受け取っていない。JBJソウル・キッチンの臨時営業店にぜひお越しいただき、私たちのコミュニティーのホームレスと飢餓をなくすために私たちが何をしているのか見に来てください」とロドリック氏に反論した。

 一方、ロドリック氏は町の市営駐車場付近や図書館向かいのベンチにホームレスの男性が増えているとの苦情を多数受けているとして、「母親は、本を借りるために子供を連れて、酔っ払っている男たちの大集団の中を歩かなければならないべきではない」と主張している。