センダイガールズ3日の新宿大会で、4月29日に現役を引退する〝女子プロ界の横綱〟こと里村明衣子(45)が〝プロレス王〟こと鈴木みのる(56)と一騎打ちを行った。
試合は序盤、関節を取り合う緊張感のある攻防でスタート。続くスタンドの攻防では左の掌打でヒザをつかされるが、ローキックで反撃を試みた。だが場外戦となると一気にペースをつかまれ、パイプイスで殴打されるなど大ダメージを負わされた。
その後、レフェリーやセコンドの制止を振り切りイスをリングに持ち込もうとするみのるの暴挙に〝ブチギレ〟ると、蹴りを叩き込んでイスを奪い鬼の形相でぶっ叩く。さらにイスを使った絞首刑にするなどした。
その後もラフ攻撃も交えたみのるの猛攻を受けた里村だが、オーバーヘッドキックやロー、エルボーを返すなど意地を見せる。終盤にはスリーパーを脱してバックを取り返すとデスバレーボムを決め、背後からのスコーピオライジングで逆転を狙った。だが、これを待っていたみのるに足を絡めとられてヒールホールドでつかまり、ヒザをひねり上げられて悶絶させられてしまう。これはなんとかロープに脱したが、その後はペースを取り戻せず、ゴッチ式パイルドライバーで3カウントを聞いた。
試合後、先にマイクを持ったみのるは「14年前、東日本大震災があった時に売り上げを全部募金する興行をしたいと思った。そこで里村明衣子と試合がしたくて連絡したんだ」と2人が初タッグを組んだ2011年6月のチャリティー興行を振り返る。そして「それからすれ違ってばっかりで戦うまで14年かかったな…。どうだ。鈴木みのるのプロレス、痛いだろ、苦しいだろ、でも、楽しいだろ?」と里村に語りかける。その上で「こいつが辞める前にどうしても(シングルマッチを)やりたかったんだよ。だから俺から電話してお願いしたんだ。『お前の道場でいいから、無観客でいいからやろうぜ』って」と明かし観客をどよめかせた。
その後みのるの「いてえよ、キックもパンチも。さすが横綱だよ。ありがとう」との言葉を受けて涙ながらにマイクを受け取った里村は「今日、目の前に立っていただいて、こんなに厳しく向き合ってくれて感謝しています」と口にする。徹底して猛攻を続けたみのるに「私は、鈴木さんのような厳しさがないと、これからは強いプロレスラーは育たないと思っていて。こんなに、立てなくなるくらいまで攻められましたけど、こんな厳しさを、これからのレスラーたちに見て学んで強くなってほしいと思います。今日は本当に鈴木みのる選手に感謝しています。ありがとうございました」と話し、歓声を浴びていた。













