阪神は敵地・広島での開幕カード(マツダ)を2勝1敗で終え、上々のスタートを切った。ただ、攻撃面では3戦合計でわずか7得点とやや低調だ。昨季に引き続き、打線のつなぎ役として2番打者を託される中野拓夢内野手(28)も、11打数無安打と不安な滑り出し。本紙評論家の伊勢孝夫氏は「早めの打順オーダー修正にとりかかるが吉」と提言した。
【新IDアナライザー・伊勢孝夫】中野がなかなか快音に恵まれんなあ。1番・近本が打率3割6分4厘と開幕から好調なだけに、余計にもったいなさが目立つよな。連覇を逃した昨季もそうやけど、2番に入る彼が機能しないと、3番・佐藤輝以降の中軸がうまく機能してくれないからな。
開幕早々からオーダーに手を入れるのは勇気がいるよ。でもな、変えるべき時に変えないと、昨年のような悪循環に陥ってしまうからな。手を打つタイミングを見誤ると厄介なことになる。結論から言うと、中野はいったん6番以降の下位に下げ、もう少し気楽な立ち位置で打たせながら復調を待った方がええかもな。
近本が塁に出た状況で犠打を使わなくてもええって考えなら、俺は代役の2番打者として前川右京(外野手=21)を推したい。まだ高卒4年目と若いけど、状況に応じて頭を使ったバッティングができるええ選手よ。ノムさん(故野村克也さん)もああいうタイプの選手は好んだやろな。
昨季もそうやったんやけど、左打者の前川はランナー一塁で打席に入ると、少々ボール気味であろうと内角の球に狙いを絞り込んだ打撃で一、二塁間をしっかり割ろうと強く意識できているよな。そういう意味では技術的には、すでに中野より上かも分からんぞ。あの若さで大したもんや。名門・智弁学園出身だけに、しっかりとした教育を受けてきたんやろな。
今週の阪神は、DeNA(京セラ)→巨人(東京ドーム)との6連戦。今季、優勝争いを繰り広げていくであろう投打で総合力の高い2球団と戦うことになるだけに、この1週間の戦いで今後のセ・リーグを占うための材料がある程度そろうんとちゃうか? この2チームを相手にどれだけ戦えるかを見極めてから、具体的なオーダー変更や戦術の微修正に取り組んでほしいな。(本紙評論家)












