ドジャースの佐々木朗希投手(23)は29日(日本時間30日)、本拠地ドジャー・スタジアムでのタイガース戦に先発し、1回2/3を投げ3安打2失点、4四球で降板。注目の本拠地デビュー戦は無残な結末となった。
立ち上がりから制球が乱れ、2四球に不運な内野安打で先制を許すとさらに押し出し四球で2点を失った。2回も先頭を四球で歩かせ、二死からこの日4つ目の四球を出してしまい、2回を持たず降板。マウンドを降りた佐々木はベンチで涙ぐみ、試合後には「もう本当にシンプルに技術不足」と語った。
メジャーデビュー戦となった19日のカブス戦(東京ドーム)は3回1安打1失点も5四球と制球力の課題を露呈していたが、この日は61球のうちストライクはわずか32球。制球面での不安を増長させる結果となった。この〝醜態〟には地元メディアもショックを隠せない。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は「23歳の佐々木はメジャーリーグで投げる準備ができてないようだ。東京でのデビュー戦よりもコントロールの問題がさらに顕著になった」と失望した様子。「彼がマイナーリーグで投球フォームを磨くのに時間を費やす必要がある場合、ドジャースは彼の不在をカバーするのに必要な層の厚さがある」とマイナーに降格させ、佐々木がメジャー流に慣れるまで時間をかけて育成させるよう進言した。
さらに「もし彼が他のチームと契約していたら状況は全く違っていただろう。パフォーマンスに対するプレッシャーはけた違いに高い」と世界一軍団に所属する重圧も指摘。「ドジャースにいるマイナス面もある。それは選手が忘れられる可能性があるということだ。昨年の今ごろ、ボビー・ミラーはスター候補と目されていた。ミラーはパフォーマンスが低下し、健康状態も悪化したためドジャースが思い描くシーズンを送れなかった」と〝悲劇の元エース候補〟の名前を持ち出した。
25歳のミラーは2020年のドラフト1巡目でドジャース入りし、メジャーデビューとなった23年に11勝4敗、防御率3・76をマーク。「将来のエース」と大きな期待を寄せられたが、昨季はケガに泣いて2勝4敗の成績に終わった。復活を期す今季はオープン戦で打球が頭部に直撃するアクシデントもあり開幕ロースター入りできず、3Aでのスタートとなりトレード候補として挙げられている。鳴り物入りでLAにやってきた佐々木も、来年の今ごろはミラーのように「忘れられる可能性がある」という。
新人王候補から一転、地元から厳しい声を浴びた〝令和の怪物〟。これもメジャーの洗礼で、乗り越えるしかない。












