ドジャースの大谷翔平投手(30)は27日(日本時間28日)に米本土開幕戦の本拠地タイガース戦に「1番・DH」で先発出場し、19日のカブス戦(東京ドーム)に続く2試合連発となる2号ソロを放ち、チームを開幕3連勝に導いた。ホームベースの前端から12・4インチ(約31・49センチ)も引き付けた異次元の一発に味方ベンチも驚がく。昨年自己最多の54本塁打放ったが今季は何本打つのか。ドジャースナインと番記者に緊急アンケートを実施した。

大谷がボールをホームベース後方で捉えたことを伝えるアドラー記者のX(デビッド・アドラー記者のXから)
大谷がボールをホームベース後方で捉えたことを伝えるアドラー記者のX(デビッド・アドラー記者のXから)

 常識を超えた一発が飛び出したのは4―3の7回二死無走者だった。3番手の右腕ハニフィーのフルカウントからの6球目、外角高めの95・8マイル(約154キロ)のシンカーをギリギリまで引き付けて逆方向へ。高々と上がると左翼席へ飛び込んだ。大谷が右手人さし指を突き上げると5万3595人の大観衆が埋め尽くしたドジャー・スタジアムは熱狂の渦に包まれた。

 チームを開幕3連勝に導く“決勝弾”は、実は異次元の一発だった。MLB公式サイトで映像解析システム「スタットキャスト」の分析などデータ部門を担当するデビッド・アドラー記者は28日(同29日)に自身のX(旧ツイッター)に驚くべき事実を投稿した。

「深いコンタクトポイントショウヘイ 昨夜大谷はホームランを打ったがプレート前方から12・4インチ後方、自身の重心前方わずか16・8インチ(約42・67センチ)だった。それでも彼は逆方向に時速108・9マイル(約175・3キロ)で打った」

 アドラー記者は17日(同18日)に同公式サイトに掲載した記事で大谷の衝撃データを公開している。メジャーの打者が平均してホームベースの前端2・4インチ(約6・1センチ)前でボールにコンタクトするのに対して、大谷がボールを捉えるのは前端から3・7インチ(約9・4センチ)後方で、平均より6インチ(約15・2センチ)以上引き付けていることが分かった。今回はそれより9・7インチ(約24・64センチ)も後ろだ。

 さらにメジャー平均が体の前30・2インチ(約76・7センチ)でさばくのに対して、大谷は25・7インチ(約65・3センチ)、今季2号はそれよりも8・9インチ(約22・6センチ)も体に近い。こんな離れ業が可能なのは昨季はメジャーで8位だった平均76・3マイル(約122・8キロ)のスイングスピードがあるからこそだろう。

 ボールを見る時間が長いほどミスショットは減る。そうなると今季は昨季を上回るアーチ量産が期待できそうだ。ドジャースナインと番記者はどう見ているか。

 マックス・マンシー内野手(34)は「最低でも50本以上」、エバン・フィリップス投手(30)は「51本。今年はピッチングで忙しくなるから」とした。クレイトン・カーショー投手(37)は「去年と同じ54本」と見る。

 トミー・エドマン外野手(29)は「55本」、アレックス・ベシア投手(28)も「57本」と昨年超えの予想。

 クリス・テーラー外野手(34)、マイケル・コンフォート外野手(32)、ミゲル・ロハス内野手(36)は「60本」と大台に期待。デーブ・ロバーツ監督は「50本」と答えた。ちなみに新加入のタナー・スコット投手(30)は「全く見当がつかない」だった。

 一方、番記者はシビアだ。地元放送局「スポーツネットLA」でリポーターを務めるキルステン・ワトソンさんは「42本」と最も少なかった。

 米スポーツメディアのアスレチックのファビアン・アルダーヤ記者は「46本」で、MLB公式サイトのソニア・チェン記者は「49本」と見る。
 オレンジカウンティー・レジスター紙ビル・プランケット記者とロサンゼルス・タイムズ紙のジャック・ハリス記者はともに「48本」だった。番記者たちが昨年より減少する理由に「登板で試合数が減る」を挙げていた。