もはや誰も予測不可能か。日本ハムの今季開幕スタメンを巡り、周囲が頭を悩ませている。各ポジションにレギュラークラスの選手が複数人台頭。どのように腐心しても予想しづらい「異常事態」に陥っているからだ。その深層を探ってみると――。
新庄剛志監督(53)は指揮官就任直後から中堅、若手を問わずほぼ全選手を試合で起用。おかげで多くの選手が今や成長を遂げ、今では一軍ベンチ内の誰が試合に出てもおかしくないレベルにまで達している。
ただ、その一方で複雑な表情を見せているのが球界OBや野球評論家などの球界関係者だ。
球界では毎シーズン開幕前に各チームの開幕スタメン布陣をOBや評論家が予想。戦力分析や順位予想を行うのが恒例だ。だが、日本ハムに関しては現時点で確実にレギュラーとして開幕戦に出場する選手は右翼・万波を筆頭に三塁・清宮、DH・レイエス、遊撃・水野の4選手だけ。残るポジションは、誰が開幕スタメンを勝ち取ってもおかしくない壮絶なポジション争いを繰り広げている。このため、チームOBや評論家らは開幕まで1週間を切った今になっても「予測困難な状況」なのだという。
日本ハムOBの一人が、その現状について苦笑いを浮かべながら次のように話す。
「チーム関係者の誰に聞いても開幕スタメンは答えられませんからね。それだけチームが強くなったことの証しなのでしょうけど、オーダーを予想する側にとってはこれほど難解な問題はない。開幕4番に指名されている野村ですら、守るポジションは一塁なのか左翼なのか、三塁なのかすらわからない」
決してオーバーに評しているわけではない。評論家諸氏や有力OBたちも、日本ハムがここまで急激なハイペースでレベルアップを果たすとは、さすがに予想できなかった様子だ。
それが証拠に前出のOBも「答えは新庄監督だけが知るという感じなので。楽しみでもありますけど、われわれプロ野球関係者にとっては厄介な問題であることは間違いないですよ」と補足する。
もっとも、最終決断を下す新庄監督も開幕メンバーの絞り込みには難航を極めているようだ。21日のヤクルト戦後に、その点を聞いても「全員必死でしょうからね。(自分自身も)開幕に誰を出すかまだ決まってないし」と断言。その上で「『えーっ』ていう開幕のメンバーかもしれないし」と〝サプライズ布陣〟を含め、ギリギリまで選手の状態を見極めていく方針という。
日本ハムの開幕スタメンは、最終的にどんな形で収まるのか。オープン戦も残りわずかとはいえ、混迷を極める争いは最後まで目が離せない。












