森保ジャパンが誇る鉄壁最終ラインの〝王様〟はこの男だ――。サッカー日本代表が17日、北中米W杯アジア最終予選バーレーン戦(20日)、サウジアラビア戦(25日、ともに埼玉)に向けて千葉県内で合宿をスタートさせた。ケガの影響で約9か月ぶりの復帰となったDF伊藤洋輝(25=バイエルン・ミュンヘン)は、最終予選で初招集。本大会を見据える今後に向けて、元日本代表MF前園真聖氏(51=本紙評論家)がDF陣の要に指名した。
ドイツ1部シュツットガルトから同国の超名門Bミュンヘンにステップアップして今季を迎えたが、入団直後の昨年7月に負った右足中足骨骨折で長期離脱。それでも懸命のリハビリで2月に復帰すると、強豪で見事に出場機会をつかんで昨年6月以来となる代表復帰を果たした。
伊藤は世界中から視線を集める新天地について「ファンを含めて、勝つだけではなく勝ち方を常に求められているクラブ。勝つことが当たり前であって、特に(ドイツ)国内のリーグでは圧倒して勝つことが求められている。そういったところが他のクラブとの違いだと思う」。〝勝者のメンタリティー〟に磨きをかける中で、世界レベルのチームメートにもまれることで進化も実感している。「練習でマッチアップする相手のレベルが高い。自分の成長につながっている」と自信をにじませた。
超名門でのパフォーマンスを森保ジャパンでも発揮できるかは注目の的。前園氏も伊藤に熱い視線を送る。「復帰してからポジションを取っていますし、あのバイエルンで出ているので、彼が戻ってきたのは楽しみではあります。3バックの左、4バックの左サイドバック(SB)で使えるので、いろいろな起用に対応できます。それにやっぱり高さは強みですよね。守備だけじゃなくて、攻守にわたるセットプレー時に生きてくると思います」
代表で4バックを採用した際に、かつては左SB起用が多かったが、2022年カタールW杯などハマらないときも少なくなかった。それでも、今回の復帰で前園氏がプッシュするのは理由がある。「今は3バックがベースじゃないですか。3バックの左としては間違いなくハマりやすいですね。(Bミュンヘンの)メンバーの中で与えられたタスクをこなすのはすごいですし、復帰してすぐには出られないと思いましたから」。Bミュンヘンでの〝急成長〟と、3バックメインとなった代表の状況が、より輝きを与えるわけだ。
さらに前園氏は4バック時の起用法も提言。左SBだけでなく「センターバックの左も間違いなくいけると思いますし、見てみたいです」。DF陣で絶対的な存在感を見せていた冨安健洋(アーセナル)がたび重なる負傷によりW杯への見通しも不透明な状況だけに、より多くの役割をこなせる伊藤の存在感はますます増していきそうだ。











